株式投資をする上で、配当金や株主優待を目当てに買う株を考える人もいらっしゃるのではないでしょうか。



確かに、実際にお金が振り込まれたり、優待ギフトが送られてきたりすると、リターンを実感しやすいです。



しかし、株式投資には「株価の値上がり・値下がり」もリターンに大きく影響を与え、なかには驚くようなパフォーマンスを見せるケースもあります。



今回はソニーグループ(6758)について、「1年前に100株買っていたとしたら、株主優待・配当金・株価変動含めてトータルでリターンはどのくらいだったのか」を見ていきたいと思います。



それではまず、配当金について見ていきましょう。



■1. ソニーの配当金のリターンはいくらか



ソニーの株式を2021年5月12日の終値(10,300円)で買い、持ち続けたとすると、2022年3月期の中間配当・期末配当の計2回を受け取ることができます。



なお、配当基準日を迎えた時点でリターンが確定したとします。



ソニーの株主、この1年の「本当の儲け」はいくらだったのか(優待・配当・株価)

出所:ソニーグループ株式会社 公式ウェブサイト



2022年3月期の中間配当は30円、期末配当は35円でした。



そのため、100株ベースの配当金のリターンは6,500円でした。



■2. ソニーの株主優待のリターンはいくらか



ソニーは、毎年3月31日現在の株主名簿に記載のある株主に下記の優待を提供しています。



ソニーストアの対象商品を割引価格で購入可能となっており、AV商品15%OFF、VAIO本体5%OFFの優待が受けることができます。



今回の検証は100株保有を想定しているため、受け取る優待はAV商品15%OFF、VAIO本体5%OFFとなります。



例えば、ソニー製の液晶テレビ、BRAVIAのX90Jシリーズをソニーストアで購入すると、187,000円~となっており、187,000円のテレビを購入したとすると、28,050円の経済価値と想定します。



そのため、今回の優待のリターンは28,050円となります。



■3. ソニーの株主優待・配当金・株価変動含めたトータル・リターンはいくらか



2021年5月12日の終値は10,300円で、2022年5月12日の終値は10,790円でした。



100株ベースの株価変動によるリターンは+49,000円でした。



配当金が6,500円、優待のリターンが28,050円ですので、トータル・リターンは+83,550円、+8.1%となりました。



■4. まとめにかえて



ソニーの株式のリターンは+8.1%となりました。



どのように感じられたでしょうか。



株価や配当金の動向、優待の内容など、今後も注目です。



■参考資料



  • ソニーグループ株式会社 投資家情報( https://www.sony.com/ja/SonyInfo/IR/ )
  • ソニーグループ株式会社 配当金( https://www.sony.com/ja/SonyInfo/IR/faq/dividend.html )