貴金属、全面安!
先週は、天然ガスとドル(複数の主要国通貨に対して)、そしてマザーズ指数とナスダックの上昇が目立ちました。天然ガスは、冬場の需要期を前に生産量が減少する懸念が生じたこと、ナスダックは、コロナ禍で引き続き米国のハイテク株が脚光を浴びていること、ドルは対ユーロのドル高が進行したことなどが、背景とみられます。
一方で、4つの貴金属は、いずれも大幅下落となりました。
貴金属のリーダー格である金が下落したこと、NYダウ、S&P500、日経225、上海総合指数など、日米中の幅広い株価指数が下落し、工業用の用途の割合が大きい貴金属の消費減少懸念が強まったことなどが、要因とみられます。
先週は、上昇銘柄数が7、下落銘柄数が18、最大と最小を除く変動率の平均は▲2.6%でした。全体的には、9月18日(金)から25日(金)の週は “おおむね弱かった”と言えます。
金の市況と動向については、今週の週刊コモディティレポート『 金相場、下落率4%超えの急落!それでも年内2,000ドル回復を予想する理由 』で詳しく述べています。
9月18日(金)と25日(金)のジャンル横断騰落率ランキング
※プラチナとパラジウムは楽天証券のマーケットスピードCX内「海外市場」の、中心限月のデータを参照。
※ビットコインとイーサリアムは 楽天ウォレット のビットコイン価格を参照。日本時間の前々週土曜日午前6時と前週土曜日午前6時を比較
※騰落率は前々週金曜日の終値と前週金曜日の終値より算出。(前週金曜日終値-前々週金曜日終値)/前々週金曜日の終値
先週の「ジャンル横断・騰落率」を受けた今週の見通し
先週は、欧州の主要通貨の下落が目立ちました。また、本欄にはありませんが、欧州の主要株価指数でも下落が目立ちました。欧州で新型コロナウイルスの感染再拡大が目立っており、感染拡大を防止するため、経済活動を制限する動きが再び出始めていることが、要因とみられます。
欧州での感染再拡大は、8月半ばごろからスペインやフランスなどで目立ち始めていました。同地域の主要通貨や主要株価指数の下落は、先週、特に目立ったことから、市場は、感染拡大よりも、経済活動を制限する動きを嫌気しているとみられます。今後も、新型コロナをきっかけとした、欧州各国の経済活動を制限する動きに注意が必要です。
また、今後の注目点として、米大統領選挙にあたり、今週火曜日に予定されている、1回目の公開討論会があげられます。
トランプ氏、バイデン氏にとって、新型コロナ対策、人権問題などの米国国内の課題、そして対中政策、中東諸国への介入など、対外的な課題をどう乗り越えていくかをアピールしながら、相手の短所を突き、自分の立ち位置を上げることが重要だと考えられます。
支持率の推移をみると、8月、トランプ氏が巻き返すムードが強まりましたが、9月に入り、再びバイデン氏が引き離す動きが目立ちました。初めての討論会(合計3回)となる今回、両氏が、どの程度自分を優位にするか(相手を不利にするか)に、注目が集まります。
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(吉田 哲)

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