トウシルにて「知って納得!株式投資で負けないための実践的基礎知識」「知らなきゃ損する!今日から使える税金のキホン」を執筆している税理士の足立武志さん。ご自身も日本株メインでがっつり投資に取り組む個人投資家でもあります。
足立武志さんプロフィール
数学のドリルは即終了、新聞の株価欄に夢中になった子供時代
トウシル:税理士の視点から投資にまつわる税金の注意点を指摘してくださる「知らなきゃ損する!今日から使える税金のキホン」と、個人投資家目線での対策や注意点をひもといてくださる「知って納得!株式投資で負けないための実践的基礎知識」の二つの人気連載をご執筆いただいているんですが、実は足立さんご本人がどんな方なのかについては情報が少なくて…。
本日は、足立さんのお人柄が分かるようなエピソードもぜひ伺いたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。
足立さん:改まると照れますね(笑)。こちらこそ、よろしくお願いいたします。
トウシル:まずは幼少期からお聞きしたいんですが、ホームページのプロフィール欄に、「子供のころから数字が好きだった。とある銘柄の大阪市場と東京市場の株価が違うのに気が付いて不思議に思っていた」という…、文系の私にとってはドン引きするエピソードが書かれてあったのですが(笑)。
足立さん:ああ(笑)。三光汽船という会社の株価が、大阪では2円、東京では1円となっているのを見て、「この株を東京で買って大阪で売ればもうかるなあ」と考えていました。
トウシル:それ、何歳くらいですか?
足立さん:小学校の高学年くらいでしたかね。
トウシル:すみません。もうわけが分からない(笑)。やはり小学生時代から算数が得意だったんでしょうか?
足立さん:はい。
トウシル:ヒィィ…。うらやましい限りです。自分でご自身を「変わってるな」って思ったりしなかったんですか?
足立さん:特には思わなかったんですが、やっぱり「自分は数字が好きなんだな」とは自覚しました。新聞の株価欄を見て、数字の羅列を見ながら「この株を自分で取引したらどうなるんだろう?」と想像していたので、今思うと、やっぱりちょっと変わった子供ですよね(笑)。
大学在学中に公認会計士を取得、非常勤社員として働き始める
トウシル:公認会計士・税理士になるべくしてなった、というエピソードですが、公認会計士を志したのは何歳くらいでしたか?
足立さん:中学生の時に、「税理士」という職業がある、ということを知って、これは自分に向いているかも!と思いました。高校生になって、「公認会計士」という職業があるということも知りました。
公認会計士の資格を取得すると、税理士の資格にも登録できるんです。なら「公認会計士」になったほうが早い!と思って、大学進学時もその資格や職業に一番近い商学部を選びました。
大学在学中に公認会計士の専門学校に通い、ゼミに入るときも、公認会計士や税理士を多く輩出している教授を選んで師事し、大学4年生の時に、公認会計士の資格を取得しました。
トウシル:スゴイ! 公認会計士への最短距離を歩いておられる!
足立さん:しかも、学費は全額、アルバイトなどで自分で出したので、かなり多忙で大変な学生時代でした。
トウシル:ええっ? 比較的学費が安い国立大学ですよね? 親御さんは学費を出してくれなかったんですか?
足立さん:親が「大学生になったら自分のお金は自分で出しなさい」という方針だったので仕方なく…。
トウシル:自分のお金は自分でなんとかする、という本気で取り組まれたからの早期合格だったんでしょうね。
足立さん:はい。資格試験に合格後、大学4年生の12月ごろから、内定をもらった大手の監査法人ですぐに働き始めました。
トウシル:えっ? 卒業はしなかったんですか?
足立さん:在学中は非常勤として働いて、卒業してから正社員になったんです。そこで上場企業の監査の仕事に関わりました。大企業がどんなふうに動いているのか、どんな会計になっているのか、普通では見られない内部を目の当たりにできたのは、とても得難い経験でしたね。
トウシル:スマートにステップを踏んでおられるように見えますが、若いうちにお金の苦労をしたからこその成功なんですね。だから連載の執筆内容に、投資家目線、一般人の目線に寄り添った説得力があるように思います。
税理士として独立・起業、泥沼相続の恐ろしさを実感
足立さん:その監査法人には3年間勤務しました。その後は、税務をもっと深く勉強するために、個人の税理士事務所に転職しました。
トウシル:大手から個人への転職で、扱う案件の規模が小さくなったりしませんでしたか?
足立さん:いえいえ、上場企業の社長さんが顧客にたくさんいるような事務所です。誰もが知っているような企業の担当にもなり、大手の社長さんと直接お話しする機会なども多くて、「企業はやはり社長のパワーでレベルが変わる」というのを肌で感じました。
やはり大手企業の社長さんは皆さん、すごく論理的で洞察力もあり、「伸びる会社がどんな会社なのか」を痛感しました。
トウシル:この時のご経験は、今の、ご自身の投資にも役立っていますか?
足立さん:もちろんです。数字には表れない経営力を見ることができたのは、自分が投資する際の判断基準にもつながっています。
ここで学ぶべきことを学んだ後、大企業ではなく中小企業の税務も学びたいと思って、中小企業を主に扱う税理士事務所に転職しました。
トウシル:勤務先の規模ではなく、ご自身がステップアップするために必要な場所を確保して転職しているのが戦略的ですね。
足立さん:結果的にはそうなりますね。中小企業の顧問として関わる際は、相続や、事業承継、つまり次の代に事業を譲る案件なども多く、お金と人とのかかわりの難しさを深く学べた気がします。
トウシル:税金周りの連載「知らなきゃ損する」で、生々しいテーマがたびたび登場するのもそういう背景があるんですね。
足立さん:そうかもしれませんね。泥沼相続の例を多く見たのは、その後、独立してからのほうが多いですね。税理士として独立した後は、「相続税の申告」という案件が急増しました。法律だけで割り切れない、財産を受け継ぐ相続人同士がもめて、家族仲が崩壊する…という生々しいケースをたくさん見てきました。
相続が起こってから話し合いをするのでは遅いんです。心身ともに健康なうちに相続対策を始めるべきだ、ということを理解してほしくて、「知らなきゃ損する!今日から使える税金のキホン」を執筆しています。
実は、私には弟がいたのですが、30歳で急死しているんです。人生、何が起こるか分かりません。私の記事をきっかけに、できるだけ早くに、将来問題点となり得ることを先に解決しておくために、相続対策を始めることをお勧めします。
トウシル:今まで知らなかった足立さんの半生を伺って、連載記事を読む意味がまた深まった気がします。後編では足立さんの投資戦績や成功&失敗談など、個人投資家としての歩みを伺っていきます!
▼後編はこちら
1カ月で4,000万円が吹っ飛ぶ「地獄」を体験 税理士投資家・足立武志さんインタビュー後編
(トウシル編集チーム)

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