日経平均の上昇ピッチの速さには驚かされますが、日本の企業業績は良好です。中東危機による原油高をこなして、新年度(2027年3月期)も、東証プライム市場の純利益は最高益を更新していく見込みです。
景気・企業業績は好調だが金利上昇に警戒感
先週(営業日5月25~29日)の日経平均株価は、1週間で2,990円(4.7%)上昇して、6万6,329円と最高値を更新しました。
あまりの強さに、「バブルだ」と言う人もいますが、私は、まったく的外れな見解だと思います。利益が増えていないのに、夢だけで株がどんどん上がっていくのが「バブル」です。今、株の上昇ピッチはやや速すぎる(特に日経平均)とは思いますが、企業業績の拡大に伴う上昇なので、私は「おおむね妥当」と思っています。
<日経平均週足:2025年1月6日~2026年5月29日>
日経平均は、高市早苗氏が自民党総裁選に勝利した昨年10月以降、3段上げとなっています。
◆高市ラリー第一弾
2025年10月4日高市早苗氏の総裁選勝利を好感した外国人の買いで日経平均が急騰しました。ただし、その時点ではまだ自民党は少数与党であったため、政策実現への不安があり11月以降はいったん調整しました。
◆高市ラリー第二弾
2026年に入り、想定以上に早い衆院解散総選挙で自民党が大勝利したことを好感して、外国人の買いで急騰しました。ところが、2月末から中東危機が起こると原油急騰で世界景気が悪化する不安が高まり日経平均は一時急落しました。
◆高市ラリー第三弾
4月に入り、深刻なエネルギー危機は回避されるとの期待が高まり、日経平均はまた急騰しました。2026年1-3月企業業績が半導体・金融などを中心に好調であることも好感されました。改めて、高市政権の成長戦略を評価した買いが増えました。
業績好調で東証予想PERは低下
景気・企業業績の見通しは日米とも好調です。発表が終わったばかりの3月期決算が、半導体関連や金融を中心に好調でした。新年度(2027年3月期)の業績(会社予想)も想定より強めでした。東証プライム市場の予想株価収益率(PER)は、5月末時点で17.5倍です。利益拡大をともなう上昇であり、割高感はないと考えています。
<東証プライムの予想PERの月次推移:2022年4月~2026年5月>
2月27日に東証プライムの予想PERが20倍を超えた時、やや割高と見なされ警戒されました。ただし、その後5月末に日経平均は12.7%上昇しましたが、東証プライムの予想PERは逆に17.5倍へ低下しました。前期(2026年3月期)決算が良好で、かつ、今期(2027年3月期)業績(会社予想)が想定より強かったことが、予想PER低下につながりました。
日経平均にやや過熱感、小型バリュー・小型グロース株に上昇期待
東証プライム市場全体に割高感はないと思います。ただし、日経平均にはやや過熱感があります。日経平均の構成比が高い半導体・AI関連株の上昇ピッチがやや速すぎると思うからです。
<日経平均・東証プライム市場指数・東証スタンダード市場指数・東証グロース250指数の動き比較:2022年4月1日~2026年5月29日>
今後、先行して上昇した日経平均の上値が徐々に重くなる中、小型株の上昇が目立つようになると予想しています。東証スタンダード市場の小型バリュー株や、東証グロース250指数や東証プライム市場に含まれる小型グロース株への投資を増やしていきたいと思っています。
「超」成長株の見つけ方
AIエージェント、フィジカルAI、エネルギー、バイオ、宇宙などこれから日本株をけん引する成長テーマが増えてくると思います。
私がファンドマネジャー時代に実際にやっていた成長株の見つけ方を解説しています。
2000億円超を運用した伝説のファンドマネジャーが明かす「超」成長株の見つけ方
(窪田 真之)

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