米坂線に並行する「トラック街道」高規格化へ

 国土交通省 北陸地方整備局と東北地方整備局が2026年度、「新潟山形南部連絡道路」の事業化されていない2区間について、計画段階評価を進めるための概略ルート・構造の検討を進めるとしています。

【ここ良くなると助かる!?】これが「新潟山形南部連絡道路」です(地図/画像)

 新潟山形南部連絡道路は、新潟の日本海東北道と山形の東北中央道を東西につなぐ道路で、JR米坂線に並行する国道113号の高規格バイパスです。

約80kmが計画されています。新潟と山形、ひいては仙台圏をつなぐ最短ルートであることから、現道は“トラック街道”の様相を呈します。

 これまでに新潟側は日本海東北道の荒川胎内IC(新潟県胎内市)からの3.6km(荒川道路)と、山形側は東北中央道の南陽高畠ICからの2区間14.4km(赤湯バイパス、梨郷道路)が開通済み。また新潟・山形県内とも県境に近い2区間(鷹ノ巣道路、小国道路)で事業が進められています。

 新規事業化へ向けた検討を進めるのは、新潟側のさらに県境に近い関川村の「片貝~金丸」区間と、山形県側の開通区間と事業中区間の間の「小国~飯豊」区間です。

 両区間とも国道113号は蛇行する川沿いのため災害が多く、2022年8月の水害で前者は21時間、後者は53時間もの通行止めが発生。迂回路がないことから集落が孤立しました。なお、この時の水害でJR米坂線は長期運休とバス代行が続いています。

 国道の高規格化は、日本有数の豪雪地帯かつ災害の多い区間で、さらに迂回路がないという孤立リスクを緩和する地域の希求だけでなく、このルートが物流上で大きな役割を担っている点が挙げられます。通過する大型車のうち約半数は「東海・近畿地方」に発着する長距離の交通で、仙台から関東方面を避け日本海側ルートで広域を移動するうえで、この国道113号が選ばれている実態があります。

 しかし、急勾配や急カーブが連続したりするほか、集落を通過する区間では冬期に雪の壁ができるため道路が狭まり、大型車どうしのすれ違いも困難になったりと、「便利だけどハードな道」となっています。

「片貝~金丸」「小国~飯豊」区間とも、2023年に1回目の計画段階評価が行われています。

両区間が事業化すれば、新潟山形南部連絡道路の過半は実現のメドがつくこととなります。

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