マッスルカーやピックアップトラックはアメ車ならではの魅力

1) フォード・マスタング

筆頭は、「マスタング」だ。日本撤退前のフォードでも扱っていたが、その時でも日本市場での主流はフォーカスやエクスプローラーであり、マスタングの存在感は薄かった。その理由はハイパフォーマンス系を正規輸入しなかったからではないだろうか。



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「シェルビーGT500」や「GT350R」など、尖ったモデルが待ち遠しかった。そしてこのたび、ついに「マッハ1」の復活も決定した。こうしたマッスルカーの魅力で見れば、当然、ダッジ「チャレンジャー」も欲しい。



ただし、本来のマッスルカーの魅力は、コストパフォーマンスにあるのだが、正規輸入になると各種コストによって本国価格と比べてかなりの割高になるのは致し方ない。



2) フォードF-150 ラプター

アメ車のハイパフォーマンス系で、実用性を含めたコストパフォーマンスで最上級に位置するのが、「F-150 ラプター」だ。マッスルカーもいいが、ピックアップトラックは乗用、アウトドア、さらに商用まで幅広く使えるのが魅力だ。



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F-150はフォード事業全体の大黒柱だが、ラプターはF-150とは別物といってよいほど、迫力がある1台だ。世界市場を見渡しても、ここまで超ハイパフォーマンスな量産型ピックアップトラックはほかに存在しない。



歴代ラプターをアメリカ国内のさまざまなシーンで乗ってきたが、たんなる悪路走破性の高さのみならず、とにかく走りの迫力が違う。モデルチェンジ&マイナーチェンジによって、乗り心地とハンドリングも向上し、じつに乗りやすくなった。それでも、迫力は失われていないのが凄い。



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魅力は価格だ。アメリカではベースモデルで600万円を切る。

リセールバリュー(下取り価格)も高い。アメリカでは新旧ラプターを同時所有するオーナーも珍しくない。



アメリカが主戦場の国産メーカーモデルもアリ!

3)スバル・アセント

アメリカンメーカーのアメ車ではなく、アメリカを主力市場としてアメリカで売れている日本車もアメ車の仲間だと思う。



その観点で、まずはスバルのアセントがある。2019年あたりには、アセント日本導入の噂が一部の自動車メディアで報じられていたが、最近はそんな噂はパッタリ聞かなくなった。



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確かに、アメリカンミッドサイズSUVを日本に持ってくると、かなり大きい。だが、日本の中型SUV市場はトヨタRAV4の躍進により、スバル・フォレスターやマツダCX-5の販売に大きな影響が及んでいる状況だ。スバルユーザーにアセントという選択肢、十分アリだと思うのだが?



4)アキュラ

そのほか、日系アメ車といえば、アキュラだ。先ごろも、TLXタイプS発売が、日本のネット上でも話題になった。



アキュラの日本導入についてはリーマンショックの影響で立ち消えになったが、2020年4月のホンダ本社と研究所の量産車開発新体制を契機に、アフターコロナの刺激策として、大人がカッコよく感じるアキュラ数モデルが日本で限定発売される、といったサプライズがあっても良いかもしれない。



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日本とアメリカでは社会背景が大きく違い、日本市場に適合するアメ車が少ない。だが、例えばJEEPのように、明確な商品アイデンティティがあれば、日本でもアメ車は売れる。今回紹介しなかったアメ車のなかにも、日本市場でブレイクするポテンシャルを秘めたモデルがいるのかもしれない。

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