「ハンタウイルス」による集団感染の疑いがあるクルーズ船「MVホンディンウス号」。そもそも「ハンタウイルス」とは、どういったものなのでしょうか。
朝日大学病院の感染症内科、三鴨廣繁教授に聞きました。
感染経路は、ネズミなどの「げっ歯類」。直接噛まれたり、ふんや尿を触ってしまったり、あるいはふんや尿が乾燥して、ウイルスが空気中に浮遊し、その空気を吸うことで感染することもあるということです。
潜伏期間は、1~5週間。初期症状は発熱や頭痛など、ほぼ風邪と変わらないということです。
厚労省によりますと、過去には日本でも1960年代~70年代、大阪・梅田駅周辺で発生しました。1970年代~80年代には、研究機関内でも発生。ただ、1999年の感染症法施行以降は、日本での感染報告はないということです。
致死率は?「北米・南米型」は40%
そして、ハンタウイルスには大きく分けて、「アジア・ヨーロッパ型」と「北米・南米型」の2種類があります。
症状としては、アジア・ヨーロッパ型は尿の増減など腎機能障害が出る一方、呼吸困難など呼吸器疾患が出るのが北米・南米型。
致死率はアジア・ヨーロッパ型が3~15%。一方、北米・南米型は40%となっています。
新型コロナウイルスの時にも、オミクロン株やデルタ株など、いろいろな株がありました。
WHOの見解です。このアンデス株は過去にヒト・ヒト感染の事例があったということです。潜伏期間はアンデス株は6週間。今後、多くの症例報告の可能性もあると。
ただ、公衆衛生上の脅威は低いと表明しています。コロナウイルスの時のように世界中がパニックになるようなことは、現時点の見解では低いという評価です。
特効薬はあるの?「北米・南米型」はナシ
このハンタウイルスへの対応を再び三鴨教授に聞きました。「日本では極めて稀で、過度に恐れる必要はない。ただ、ゴールデンウィークなどで海外旅行に行った場合、帰国後に風邪症状が出たら、病院へ行って渡航歴を伝えてください」ということでした。
では、薬はあるのでしょうか。
北米・南米型に特効薬はなく対症療法になりますが、アジア・ヨーロッパ型には「抗ウイルス薬リバビリン」という薬が有効であるという報告があるそうです。
もし、ゴールデンウィークに海外に出かけて来週以降に風邪症状が出た場合は、病院に行って渡航歴をお伝えください。
CBCテレビ「チャント!」2026年5月6日放送より

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