◆明治安田J2・J3百年構想リーグ東地区B▽第16節 札幌4―3大宮(9日・大和ハウスプレミストドーム)

 J2北海道コンサドーレ札幌が今季最多の4得点でJ2大宮に競り勝ち、10年ぶりの6連勝を飾った。前半11分にDF梅津龍之介(21)、同39分にはFWティラパット(19)がともにJリーグ公式戦初得点。

同44分にMF荒野拓馬(33)の2戦連続弾で3―0とした。その後、3―3に追いつかれるも、後半アディショナルタイム3分に途中出場のFWサフォ(24)が来日初ゴールを決め、4―3で勝利。グループ3位まで順位を上げた。

加入2年目のガーナ人FWサフォの来日初得点が、乱戦に終止符を打った。3―3の後半アディショナルタイム3分、FW白井陽斗(26)の右からのスルーパスに走り込み、体をなげうって左足でゴールに押し込んだ。昨季はリーグ戦不出場だっただけに、お立ち台で目に涙を浮かべ「この日が来てくれて、すごくうれしい」と言葉をつないだ。

 練習生から札幌入りをつかんだ昨季は紅白戦にすら絡めないことも多かった。その中でも今年、川井健太監督(44)の「全員が戦力」という方針の下、持ち前の献身性とパワーを発揮する機会を得た。ここまで3トップ右での出場が主だったが、この日は白井が右に回り、中央で起用された。アシストを決めた白井は「狙い通り」とサフォの推進力を生かしたパスだったことを強調。その上で「監督の采配のおかげ」とベンチも一体となっての結果を喜んだ。

 J2優勝を飾った2016年以来の6連勝こそ手にしたが、決して予定通りではなかった。

木戸の左FKを頭で合わせるJ初得点で先制点を決めた法大の特別指定選手・梅津は当初、控えの予定だった。試合前日8日の練習開始時に先発予定だったDF家泉が負傷。急きょ、2試合ぶりの出場となったが「いつ出ても良いように準備はしていた」の言葉通り、落ち着きあるプレーで勝利に貢献した。試合後、大学に戻った梅津は、再合流に向け「スピード、フィジカル、技術、全てをもっと上げていく必要がある」とさらなる進化を誓った。

 グループ最下位も味わった今大会だが3位まで浮上した。ただ前半44分までに3―0とした快勝ムードが一転、3―3とされての薄氷を踏む白星。2試合連続得点の荒野は「しっかり締めなきゃいけなかった試合。6連勝はうれしいことだが、多く出た課題と向き合って修正しないといけない」と反省を忘れない。常に高みを目指す姿勢が、今の札幌の進撃を支えている。(砂田 秀人)

 ☆FWティラパット(今季加入し、出場8試合目で初得点)「毎試合得点という目標を立てていたが、これまで1点目が壁になっていたので。乗り越えることができてうれしい。後半、ふわっと試合に入った感じになったのは反省したい」

 ☆川井監督(3点差を一時は追いつかれての勝利に)「前半に3―0から1点返されて、後半に2点取られたが、その後に耐えられたのがすごく大きかった。

あそこから我慢できたのが最後の得点につながった」 

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