「いつも同じエサでかわいそう」とマーモットにチョコ菓子を与えた男性が書類送検…カフェ代表が明かす恐怖の瞬間
「いつも同じエサでかわいそう」とマーモットにチョコ菓子を与えた男性が書類送検…カフェ代表が明かす恐怖の瞬間

2026年1月11日、大阪府守口市のマーモットカフェ「マーモット村大阪」で利用客の30代の男性会社員が、マーモットにチョコレート菓子を与えたとして動物愛護法違反容疑で書類送検されていたことがわかった。マーモットはリス科の動物で、チョコレートの原料のカカオによって中毒症状を起こす恐れがあったが、チョコ菓子をすぐに吐き出し今も元気に過ごしているという。

「マーモット村大阪」代表・今井英莉さんに当時の状況を尋ねてみた。

「近くにいたスタッフが背を向けた隙に男性はマーモットにお菓子を与えました」

チョコ菓子を与えられたのはメスの1歳の『わらび』ちゃん。1歳の中では体が大きいどっしりとした愛らしいマーモットだ。

30代の男性客は1人で店を訪れており、チョコ菓子を与えた理由については「いつも決められたご飯ばかりでかわいそうだったから」と府警に供述している。

事件が起きた時の状況について「マーモット村大阪」代表・今井英莉さんが振り返る。

「おやつあげ体験という形でマーモットにエサやりができる時間に事件は起きました。

本来は店で用意したキャベツなどの野菜をトングを使って与えますが、近くにいたスタッフが背を向けた隙に男性はトングを使って『コアラのマーチ』をマーモットに与えました。

コアラのマーチはかばんの中に隠し持っていたのだと思います」

今井さんによれば、いつもと違う食べ物だったためか、マーモットはお菓子のはじっこをかじっただけで後は吐き出したという。

吐き出された物にスタッフが気づき、セコムを通じて警察に通報した。

店側は入店時に禁止事項として持ち込んだ食べ物を与えないように客に伝えている。

チョコレートの原料のカカオに含まれるテオブロミンとカフェインは、マーモットをはじめ多くの動物にとって中毒症状の恐れがあり、食欲低下、下痢、痙攣などを引き起こしたり、少量でも命に関わることもあるという。今井さんが続ける。

「来店した当初、男性に不審な様子はまったくありませんでした。

マーモットがチョコ菓子を吐き出してからはキョロキョロとしていて、スタッフからも遠ざかるような様子でした。

その後、やってきた警察官と話をしていましたが、自分がやったことを認めて『すいません』と言っていました。

チョコ菓子を与えられたマーモットは提携している動物病院の獣医師に処置をしてもらい、経過観察を続け、幸いなことに今は元気な様子で過ごしています」

SNSで大人気のマーモット…人間の食べ物を与える動画も

事件の背景には近年のマーモット人気がある。

数年前からSNSをはじめ人気に火がつき、そのブームは今も続いているが、SNSの中にはマーモットがポテトチップスやアイスキャンディーを食べている動画がある。

再生回数も数百万を超えているものもあり、こうした動画の影響でマーモットが何でも食べる動物だと思われているのだろうか。

「今回の件も、もしかしたらSNSに上がる動画を見て『(お菓子を)食べさせても大丈夫』と安易に思ったのかもしれません。

マーモットは草食動物ですが、人間の食べる油分や糖分、脂肪分などを含んだ食べ物を与えれば消化器官に負担がかかります。

SNSには人間の食べる物を与えている動画もありますが、マーモットにとって当然よくありません。

1年前にマーモット村東京がオープンし、2025年11月に2号店として大阪でオープンしましたが、たしかにここ数年でSNSをはじめマーモットの認知度が上がっているのは肌で感じています」

マーモット村大阪には現在25匹のマーモットがいる。日本にはマーモットは生息しておらず、マーモットを見られるのはこうした専門のアニマルカフェや動物園などだけだ。

マーモット村大阪は極力マーモットにストレスを与えないよう、完全予約制で見守り型の営業をしているという。

「動物園のイメージに近いと思います。

中国、オランダ、アメリカから輸入したマーモットがいますが、現地のブリーダーに飼育されているマーモットの中には、適切な医療を受けられなかったり、劣悪な環境で過ごしているケースもたくさんあります。

そういったマーモットの保護という観点もあり、単なるアニマルカフェというよりは保護施設として命を預かる場だと思っています」

エサである野菜を両手で抱え、2足歩行で移動するマーモットの仕草はユーモラスで「人間のようだ」「小さいおじさんみたい」とSNSでも大人気だ。そんなマーモットがのびのびと暮らす様子は見る人を癒すに違いない。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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