◆第76回安田記念・G1(6月7日、東京競馬場・芝1600メートル)追い切り=6月3日、栗東トレセン

 激しい雨と風を切り裂き、白い馬体がまい進する。ガイアフォース(牡7歳、栗東・杉山晴紀厩舎、父キタサンブラック)は朝一番に坂路に入ると、馬なりのまま余力たっぷりに54秒9―13秒2でフィニッシュした。

杉山晴調教師は「この馬場で無事に終わって、馬も問題ないです」とほっとした様子だった。

 昨年は香港のチャンピオンズマイルからの臨戦で、放牧先から帰厩して10日での競馬だった。それでも2着だったのだから、地力の高さを疑う余地はない。今年は3週間前に帰厩して、時間もたっぷりある。「今回の方が、より充実した調教を積むことができました」。ロブチェンでダービートレーナーに輝いた指揮官は、自信をにじませた。

 5月27日の1週前追い切りが抜群だった。横山武が美浦から駆け付け、坂路で50秒3の1番時計をマークした。「全身を使ったいいフットワークで、時計も出て、非常に満足のいく内容でした」と指揮官。7歳になったが、状態はむしろ今がピークの感すらある。

 ファンからの人気も多い芦毛馬は、これが12回目のG1挑戦。安田記念は4年連続の参戦で、過去3年は〈4〉〈4〉〈2〉着。

「あとは1着だけですね。ものすごく人気があるのは知っています。何とかG1タイトルを取らせてあげたい」と杉山晴調教師は熱い気持ちを吐露した。混戦ではない。主役はこの馬が務める。(山下 優)

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