人間と同じように猫もフケが出ることがあります。ましてや体中が毛で覆われているので、人間よりも深刻な問題ですよね。まさか病気…?なんて心配になってしまうかと思います。
猫は日頃から毛づくろいをして体の汚れを取る綺麗好きの動物です。なのに、フケが出るのは一体何が原因なのでしょうか?対策と共に詳しく見ていきましょう!
猫のフケはどうして出るの?その原因や、病気の可能性は?
そもそもフケとは、新陳代謝によって古くなった角質が垢として皮膚から剥がれたものです。どんな猫にも起こり得ることですから、少々のことなら特に問題ありません。
しかし、シャンプーしてすぐにフケが出たり、かゆがっていたり、いつもと様子が違う場合は次のような原因が考えられます。
- ストレス
- 栄養不足・添加物の摂り過ぎ
- 皮膚の乾燥
- 病気
- 寄生虫・感染症
- アレルギー
- 高齢
- 体質
猫にフケが出る原因①:ストレス
ストレスにより体の調子が狂うと、フケが発生しやすくなります。
またストレスが原因の場合は、フケ以外にも行動や鳴き方に異変が現れることが多いです。
猫がストレスを感じる原因は様々ですが、多頭飼い、引っ越し、長期間に渡る留守番など、ほとんどが環境によるものだと言われています。
放っておくと、脱毛や自傷行為などに発展する恐れがあるので、なるべく早くストレスの原因を取り除いてあげましょう。
猫にフケが出る原因②:栄養不足・添加物の摂り過ぎ
キャットフードが体に合っていないと、フケが発生することがあります。
キャットフードには、猫に必要な栄養がバランス良く含まれていますが、安いものほど合成添加物や質の悪い材料も多く含まれているのです。
添加物の摂り過ぎは猫にとって有害で、栄養が偏ると代謝の乱れからフケが発生しやすくなります。
他のフードに替えた途端にフケが出るようになったら、食物アレルギーや栄養不足を疑ってみましょう。
猫にフケが出る原因③:皮膚の乾燥(特に冬場)
皮膚が乾燥するとフケが出やすくなります。特に、季節の変わり目や乾燥しやすい冬場は要注意です!
また、外飼いの猫の場合は、日向ぼっこをし過ぎてしまうと皮膚が乾燥するので注意してくださいね。
猫にフケが出る原因④:病気
「フケは古くなった角質が剥がれ落ちただけ」と最初にお伝えしましたが、皮膚や内臓の病気が原因で発生することもあります。
代表的な病気としては「脂漏症(脂漏性皮膚炎)」と「糖尿病」です。
脂漏症とは皮膚炎の一種で、脂質が過剰分泌することでフケが大量に発生したり、かゆみや赤く腫れるなどの症状が起こります。
糖尿病は、人間と同様に血中の糖度が高くなる病気で、合併症によりフケが沢山出ることがあります。
猫にフケが出る原因⑤:寄生虫・感染症
フケの量が明らかに多い場合は、ノミやダニなどの寄生虫による感染症の可能性があります。
フケの原因となる寄生虫は、主に以下の2つです。
- ツメダニ
- ヒゼンダニ
感染症を引き起こす寄生虫:ツメダニ
ツメダニとはダニの一種で、フケを大量発生させることから「フケダニ」とも呼ばれています。
鋭い爪があり、寄生するとフケや脱毛など皮膚に様々な炎症を引き起こす厄介者です。猫ほどひどい症状は出ませんが、人間でも噛まれるとかゆみや腫れが起こります。
感染症を引き起こす寄生虫:ヒゼンダニ
ヒゼンダニは、皮膚の中を掘って寄生するダニで、猫だけでなく人間にも寄生します。
ヒゼンダニに寄生されると「疥癬(かいせん)」と呼ばれる、耐え難いほどのかゆみを引き起こす病気になります。
アトピーのように慢性的なかゆみに悩まされるので、かきむしってフケが大量に発生します。
猫にフケが出る原因⑥:アレルギー(花粉症、ハウスダスト、餌)
人間と同様に、犬や猫にも花粉症やハウスダストなどのアレルギーがあります。
アレルギーの原因に触れたり吸い込んだりすると、かゆみのせいでかきむしってフケが出てしまうんですね。
また、食物アレルギーもフケが出る原因のひとつです。
キャットフードに含まれるタンパク質や穀物がアレルゲンである可能性が高いので、原因を特定して別のフードに変更しましょう。
猫にフケが出る原因⑦:高齢
人間と同様に、猫も高齢になるにつれて新陳代謝が落ちて皮脂が少なくなってきます。
皮脂が少なくなると、皮膚が乾燥したり、寄生虫に感染しやすくなったりと、炎症によるかゆみでフケが出やすくなります。
猫にフケが出る原因⑧:体質
持って生まれた体質によって、元々フケが出やすい猫もいます。人間でも乾燥肌と脂性肌の人がいるように、フケが出やすい猫とそうでない猫がいるんですね。
先に紹介した他の原因が考えられない時は、体質が原因である可能性が高いでしょう。
猫のフケを簡単に取る3つの対策方法を効果の高い順に紹介!
フケが出る原因を特定出来たら、しっかりと対策をしてあげましょう!
飼い主さんができることは、愛猫のフケを取ってあげること、そしてフケが出ないように予防してあげることです。
こちらでは、誰でも簡単にできるフケの取り方について、効果の高い順にまとめてみました。
- シャンプー
- ブラシ
- スプレー
猫のフケを取る方法①:シャンプー(蒸しタオルでも可)
猫のフケを取る方法で最も効果的なのは、猫をお風呂に入れてあげることです!
すぐに解決‼︎猫の抜け毛に効く対策5つ!お勧めブラシや掃除方法は?でも詳しく書いていますが、シャンプーで全身を優しく洗ってあげれば、フケや抜け毛が綺麗さっぱり取れて体を清潔に保つことができます。
ただ、お風呂が嫌いな猫も多いですよね…。その場合は、蒸しタオルで体を拭いてあげるだけでも構いません!
もし蒸しタオルも嫌がるようなら、プロのトリミングサロンに任せるという方法もあります。
お金はかかってしまいますが、同時に予防もしっかりと行えば、徐々にフケが少なくなっていずれシャンプーの手間が要らなくなりますよ!
フケの多い猫におすすめのシャンプー:ノルバサン シャンプー 0.5
成分 | 酢酸クロルヘキシジン、ヤシ油脂肪酸アミド、ラウリン酸ジエタノールアミド、他 |
容量 | 236ml |
価格 | 2,174円(税込) |
犬猫の皮膚・被毛の健康維持に特化したノルバサンシャンプーは、低刺激なので子猫からシニアまで全成長期に使用できます。
主成分「酢酸クロルヘキシジン」は、カビや細菌から皮膚を守ってくれるので、寄生虫や感染症予防にも効果的です。
また、コンディショナー成分が入っているので、これ1本でふんわりしなやかに仕上がるのが嬉しいですね。口コミでも「泡立ちやすい」「きつすぎない自然な香りが良い」と評判です!
猫のフケを取る方法②:ブラシ
猫のフケを取るには、定期的なブラッシングが効果的です。
ブラシさえ準備しておけば、自宅で手軽にケアできるうえ、追加で費用もかかりません。また、シャンプーのように水を使わないので、猫への負担も最小限に抑えることができます。
ただシャンプー同様に、慣れていないと嫌がる猫もいますよね…。
コツとしては、猫の毛が流れている方向にブラシ動かすこと。また、ブラシにも色んな種類があるので、愛猫の好みに合ったものを選んであげてくださいね。
慣れてきたら、猫からブラッシングを催促してくるようになるかもしれませんよ!
フケの多い猫におすすめのブラシ:Tobbiheim ペットブラシ グローブセット
素材 | コットン、シリコン |
サイズ | 28㎝×13㎝×3㎝ |
価格 | 1,399円(税込) |
グローブタイプのブラシなので、警戒心の強い猫でもリラックスしてブラッシングさせてくれます。
特別なテクニックは不要。グローブを付けてフケが気になる箇所を撫でてあげるだけなので、誰でも簡単に使用できます。
また、グローブの表面には無数の突起が付いているため、深く隠れた抜け毛も綺麗さっぱり取り除けます。
シャンプー時にも使用できるなど機能性が高く、Amazonのペット部門でベストセラー商品にも選ばれています!
猫のフケを取る方法③:スプレー(ブラシとの併用)
ブラッシングだけでも十分ですが、フケがひどい猫や乾燥肌の猫には保湿タイプのミストを併用してあげるとより効果的です。
ブラッシングの前に、首、背中、しっぽの付け根など、フケが気になる部分にスプレーを噴きかけて素手やブラシを使ってマッサージしてあげます。
スプレーの「シュッ」という音を嫌がる場合は、飼い主さんの手をあらかじめスプレーで湿らせてからマッサージすると良いでしょう。
ブラッシングの刺激を和らげるほか、保湿成分が皮膚の乾燥を防いでくれるのでフケ予防にもなりますよ!
フケの多い猫におすすめのスプレー:A.P.D.C. モイスチャーミスト
成分 | マカダミアナッツオイル、ユーカリオイル、ティーツリーオイル、ローズマリーオイル、ラベンダーオイル、ベジタブルグリセリン、アラントイン、ピロクトンオラミン、保存料 など |
容量 | 125ml |
価格 | 1,380円(税込) |
スプレーをフケが気になる箇所に数回塗布して、あとは普段通りにブラッシングをするのみ。保湿成分が入っているので、毛流れが整って乾燥で荒れた肌を潤してくれます。
ムツゴロウ王国の元飼育員と植物化学の権威が、自然由来の成分にこだわって開発した低刺激タイプのミストで、子猫からシニアまで肌質を問わず使用できます。
価格もお手頃なので、日頃のブラッシングに+αで取り入れるのがおすすめですよ!
毛づくろいによって皮膚の健康を保っている猫ですが、大量にフケが出ている場合は体調不良を知らせるサインかもしれません!
対策としては、フケを取り除いてあげること、そして日頃からフケが出来ないように予防することが重要です。
定期的なシャンプーとブラッシングに加えて、季節に合わせたフケ予防も行っていきましょう。
春・夏はノミ・ダニ対策、冬は乾燥対策をすることで、愛猫が一年中快適に過ごせる環境を保つことができますよ!