黒缶パウチは、マルハニチログループであるアイシアのキャットフードです。40年以上続いているロングセラー黒缶シリーズの1つですが、実際の商品としてはどうなのでしょうか?
また、2021年3月1日には穀物を一切含まないグレインフリー仕様にリニューアルされております。
このことも含めて、原材料チェックの分析を行い、フードを購入してみての口コミや一般的な評価などと合わせ、徹底検証していきます!
項目 | 詳細 | 商品ランク | Bランク |
---|---|
主原料 | 3.3 |
グレインフリー | 5.0 |
無添加 | 4.5 |
安全性 | 3.3 |
コスパ | 3.3 |
内容量 | 70g |
価格 | 63円 ※楽天参考価格 |
100gあたり価格 | 90円 |
対応年齢 | 成猫 |
原産国 | タイ |
黒缶パウチは、当サイトでBランクのキャットフードです。
栄養価の高いマグロやカツオの赤身肉を主原料とすることで、水分量や食いつきの良さなどウェットフードのメリットを持つ総合栄養食を実現しています。
長い実績があるシリーズ商品であるだけに、口コミ調査でも多くの猫に好まれていることがわかりました。
1つ残念な点としては、黒缶パウチのゼリータイプには原料がはっきりとしていない増粘多糖類の使用があること。
その分やや安全性に不満を残しますが、積極的に水分や栄養を摂らせたい猫には向いているフードだと思います。
目次
実際に黒缶パウチを購入してみました!
※2021年3月1日に商品リニューアルされているため、実際の商品パッケージとは異なります。
黒缶パウチがどんなキャットフードなのか、実際にゼリータイプ商品を購入してみました。現在このフードは、全部で6種類。そのうちの3種類を買って並べてみましたよ。
基本の「まぐろとかつお」、そして「舌平目入りまぐろとかつお」「ささみ入りまぐろとかつお」の3つです。
ベース色の黒は同じですが、種類によってカラーがはっきりと違っていてわかりやすいですね。表の面には、赤身肉の特徴である4つの栄養素が記されています。
裏面には更にその栄養素の作用が説明され、給与量目安や原材料、輸入者が記載されています。輸入販売会社は日本の会社ですが、製造はタイで行われているようです。
それでは、パウチ袋を開いていきましょう!
切り口のところに指をかけると、ハサミを使わなくてもスムーズに開きました。飼い猫に急かされている時も、手早く用意できそうです。
3種のフードをそれぞれ容器に入れてみました。ゼリータイプだからなのか、魚の身がパウチの形にまとまった状態でするっと出てきました。
どれも赤茶色の身の中にところどころ白っぽい身が混ざっているのが見えます。一見同じようなんですが、よく調べるとこんな違いがありました。
種類 | ニオイ | 白い身の状態 |
---|---|---|
まぐろとかつお | マグロのニオイが強い | 赤身と似た形 |
舌平目入りまぐろとかつお | やや穏やかなニオイ | 半透明がかった繊維の細かな身 |
ささみ入りまぐろとかつお | マグロのニオイを感じる | 繊維が縦長の身 |
こちらはまぐろとかつおを愛猫の器に盛りつけてみたところ。
パッケージのイメージ写真のようにきれいにトッピングされているわけではありませんが、赤身と白身がバランスよく混ざっている感じですね。
実際に猫にあげる時は、こんなふうにほぐしてあげた方がよさそうです。
身をほぐす時も、結構身のまとまり感が強いなぁと感じました。とろみがあってなめらかなフードが好きな猫にはよいのかもしれませんね。
黒缶パウチの原材料と安全性を徹底分析!
※2021年3月1日に商品リニューアルされているため、写真画像の成分表記と若干の違いがあります。
それでは黒缶パウチの原材料と安全性について分析していきたいと思います!今回は特に愛用者の多いゼリータイプのまぐろとかつおを解説していきましょう。
当サイトの基準で、危険なものは赤、危険じゃないけど気になるものは緑で表示しています。
魚介類(マグロ、カツオ、フィッシュペプチド)、オリゴ糖、増粘多糖類、ミネラル類(Ca、Mn、Zn)、ビタミン類(A、E、K、B1)
4D | - | 香料 | - |
粗悪成分 | - | 着色料 | - |
危険成分 | 増粘多糖類 | 保存料 | - |
やや危険成分 | - | 酸化防止剤 | - |
粗タンパク質 | 13.9%以上 | 粗灰分 | 3.5%以下 |
脂質 | 0.9%以上 | 水分 | 82.0%以下 |
粗繊維 | 0.1%以下 | 代謝カロリー | 80kcal/100g |
魚介類(マグロ、カツオ、フィッシュペプチド)
マグロやカツオの赤身肉をメインの素材に使用しています。
赤身肉は、タンパク質はもちろん、ビタミンやミネラル、タウリン、DHA、EPAなどが含まれた栄養価の高い食材です。また、多くの猫にとって好みに合いやすい魚です。
フィッシュペプチドは、マグロ、カツオなどの回遊魚から得られる成分で、疲労や尿酸値対策によいと言われています。
オリゴ糖
乳糖とショ糖をもとに作られた糖です。体の中で消化されにくいため、カロリーが低いのが特徴。
分解されずに大腸に達したオリゴ糖は、善玉菌のエサとなり腸内環境を整える作用があります。
増粘多糖類
増粘多糖類は、食品にとろみや粘りをつけるための添加物です。とろみづけに使われる原料は、あまり危険性のないものから発ガン性が疑われているものまでさまざま。
増粘多糖類と表示される場合は、2種以上の原料が使われていて、その詳細が不明です。
黒缶パウチの原材料は、比較的シンプル。猫が消化しにくい穀物を使わず、し好性に合いやすい魚を中心にした構成となっています。
それでいて総合栄養食の基準を満たしているのは、高く評価できる点です。また、香料や着色料、保存料などが加えられていないのもすばらしいと思います。
ただ、ゼリータイプという特性上とろみづけの成分が使われていて、この原料が増粘多糖類。
「類」とあるくらいなので複数の原料ですが、もともとが何であるかはこの表示から見えてきません。
安全性の確保という意味では、少々残念なところです。
黒缶パウチは穀物を一切含まない総合栄養食!
黒缶パウチは、元々穀物を含まないグレインフリーの総合栄養食として販売されていました。
一般的に総合栄養食と言われるフードは、主原料に穀物を使用していなくても、ビタミンやミネラルの中に微量の穀物が含まれてしまいます。
しかし、黒缶パウチは、使用する原材料を見直すことにより、総合栄養食でありながらも穀物を一切含まないグレインフリーの総合栄養食としてリニューアルされました。
黒缶パウチをお得に購入するならどこ?公式・Amazon・楽天の価格を徹底比較!
どこで黒缶パウチを買うのがもっとも安いのか?公式サイトを基準に、大手通販サイトのAmazonと楽天を比較してみました。
公式サイト | Amazon | 楽天 | |
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初回購入 | - | - | - |
定期購入 | - | - | - |
通常購入 | - | 368円(1袋) 1,297円(12袋) |
63円(1袋) 648円(12袋) |
送料 | - | 1袋は送料込みの値段 2,000円以上またはプライム会員は無料 |
店舗により異なる |
黒缶パウチは通販サイトか店舗で気軽に買える!
公式サイトでは特にショッピングのシステムがないため、黒缶パウチは購入することができません。ですが、広く取り扱われている商品なので、大手のAmazonや楽天でも入手できます。
1袋あたりの価格も12袋まとめての価格も、現在の最安値は楽天で見つかりました。ただし、Amazonは1袋だけの購入なら送料込みの値段であることと、プライム会員なら送料無料で配達してくれることに注目してください。
いずれにしても通販サイトで購入する場合は、ある程度数量をまとめての購入が現実的な買い方でしょう。
また、黒缶は一般になじみのあるシリーズだけに、スーパーやドラッグストア、ホームセンターなどでも購入可能です。普段から通う店舗に見つけておけば、定期的な購入も無理なくできそうです。
黒缶パウチと当サイト一押しのモグニャンで比較!
人気商品モグニャンと黒缶パウチにはどのような違いがあるのか、「内容量」「価格」「メイン食材」「穀物類」「添加物」などを比較してみました!
項目 | モグニャン | 黒缶パウチ |
---|---|---|
内容量 | 1.5kg | 70g |
価格 | 4,237円 | 63円 |
100gあたりの価格 | 283円 | 90円 |
メイン食材 | 白身魚65% | 魚介類(マグロ、カツオ、フィッシュペプチド) オリゴ糖、増粘多糖類 |
穀物 | グレインフリー | グレインフリー |
添加物 | 無添加 | 増粘多糖類 |
当サイト評価 | Sランク | Bランク |
モグニャンと黒缶パウチには、グレインフリーの総合栄養食という共通点があります。どちらのフードも、穀物の使用によるリスクを負うことなく猫の主食とすることが可能です。
違う点としては、原料として使われている魚の種類やフードの形状、そして添加物の有無が挙げられます。
これらを総合すると、より嗜好性が高いと考えられるのはウェットフードである黒缶パウチ。ただ黒缶パウチが安価であるといっても、給餌量で比較するとドライフードよりコスパが悪くなります。
安全性や手軽さにより優れているのは、添加物が1つもないドライフードのモグニャンの方だと言えるでしょう。
黒缶パウチと缶詰の違いはメイン食材や調理タイプ!
もともと黒缶シリーズは、缶詰商品がベースとしてあります。種類も多いので、下の表にまとめてみました。
商品名 | タイプ | メイン食材 | 内容量と種類 |
---|---|---|---|
黒缶 | 【総合栄養食】水煮 | カツオ | 160g・3種 |
黒缶プレミアム | 【総合栄養食】水煮 | マグロ カツオ |
160g・3種 |
黒缶ミニ | 【総合栄養食】水煮 | マグロ カツオ |
80g・4種 |
毎日黒缶3P | 【総合栄養食】水煮 | カツオ | 160g×3缶・5種 |
15歳頃からの毎日黒缶3P | 【総合栄養食】水煮 | カツオ | 160g×3缶・2種 |
黒缶シュシュ6P | 【一般食】ゼリータイプ | カツオ | 60g×6缶・4種 |
このように、それぞれメイン食材やタイプが微妙に違います。
これらの缶詰商品と異なる黒缶パウチならではの特徴としては、メイン食材にマグロが含まれ、かつゼリータイプであること。猫が好む要素がこの2つにあるなら、黒缶パウチを選ぶとよいですね。
また、パウチ商品には、内容量がコンパクトで使い切りやすい、使った後のパッケージの始末がしやすいというメリットもあります。
水煮タイプのウェットフードもある!黒缶パウチのほかの種類!
黒缶のパウチ商品には、今回取り上げたキャットフードのほかにも種類があります。
「黒缶パウチ水煮タイプ」は、黒缶シリーズ(※黒缶シュシュ6Pを除く)と同じラインナップの総合栄養食。水煮で使い勝手のよいパウチを希望する場合はこちらがおすすめです。
この他にもパウチタイプでは、「15歳頃からの黒缶パウチ」、「18歳頃からの黒缶パウチ」と高齢猫用のフードが揃っています。
高齢猫の食事量や食べやすさを考えると、パウチの内容量でゼリータイプというのはニーズに応じた内容だと思います。
また、パウチタイプの商品は全て、穀物を一切含まないグレインフリーであることが嬉しいポイントです。
ただし、缶詰商品の賞味期限が3年なのに対し、パウチの方は2年となっていることに注意しておきましょう。
黒缶パウチは塩分が添加されていないキャットフード!
キャットフードの中には塩分が添加されているものと添加されていないものがありますが、黒缶パウチは後者。添加されていないキャットフードです。
猫にとって塩分は摂取すべき成分の1つですが、その量はわずか。黒缶パウチは総合栄養食なので、ナトリウム量も基準値を満たしています。
逆に塩分を過剰に摂ると、腎臓の機能に負担をかけてしまうことになるため注意が必要です。
黒缶パウチのQ&A
黒缶パウチは子猫に与えてもよい?
黒缶パウチ1袋で取れるカロリーは?
黒缶パウチの基本情報
キャットフードの形状 | ウェットフード(フレーク)/パウチ |
内容量 | 70g |
初回購入価格 | - |
定期購入価格 | - |
通常価格 | 63円 |
100gあたり価格 | 90円 |
販売会社 | アイシア株式会社 |
公式サイト | https://www.aixia.jp/kurokan/lineup/ |