「バン!」という音とともにテーブルの上に巨大な炎が出現し、燃えさかる燃料のしぶきが飛び散った。事故が起きたテーブルだけでなく、周囲のテーブルにいた客に降り注いだ。頭髪や衣服が燃え出し、床を転げまわって消そうとする人もいた。
直接の被害がなかったテーブルの客も、多くが一斉に外に逃げようとしたので、店内は大混乱した。
同事故で客9人がやけどを負った。うち2人は比較的症状が重く、入院して治療することになった。
同店では、アルコール系燃料を用いるコンロを使っている。消防によると、従業員はコンロに点火したまま燃料をゆっくりと、しかも適切な量より多く足した。周辺の空気中に揮発した燃料が混ざり、一定の濃度になったところで引火して「瞬時に巨大な炎が形成された」とみられる。同時に、まだ液体だった燃料も燃えながら飛び散り、周囲に落下した。
従業員は立った姿勢でコンロを目視しながら作業していたので、身をかわすことができ、けがはなかった。座っていた客はとっさに動けなかった。隣のテーブルでは、背後から燃える燃料を浴びた客もいた。
客にコンロを使わせる場合、固形燃料の方が安全性が高いが、価格が安い液体燃料を選ぶ店もある。アルコール系燃料の場合、危険物取り扱いの許可が必要だが、事故を起こした飲食店の「三鍋演義」が許可を取得していたかどうかは不明という。
「三鍋演義」は事故発生直後に営業を取りやめ、ただちに店内の清掃を行った。同日午後9時ごろには店内を片付け終わり、集まりはじめた記者に「事故は起こしていない」と説明した。
一方で、けが人を病院に運んだり救急車を呼ぶことはしなかった。けが人は他の人に助けてもらったり自力で病院にたどりついた。病院に店の責任者が現れたのは午後10時ごろで、不満の声が出た。
同店は13日までに、建物外側に「臨時休業」と掲示したまま営業を再開した。取材の記者に対して「事故はなかった。











