中東地域の地政学リスクが重しとなる流れ。米中央軍は8日(日本時間9日早朝)、「最高司令官の指示により、イランに対する追加攻撃を開始した」とSNSに投稿した。原油相場も大幅に続伸している。中国の内需不振も改めて意識された。寄り付き直後に公表された6月の中国物価統計では、消費者物価指数(CPI)が前年同月比プラス1.0%にとどまり、上昇率は市場予想(1.1%)と前月実績(1.2%)を下回っている。
ただ、下値は限定的。米ハイテク株高が支えだ。昨夜の米株市場では、半導体産業の先行き不安が後退する中、ナスダック指数が0.2%高、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が2.2%高と反発している。香港の各指数はプラス圏で推移する場面もみられた。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、ゴールドジュエリー販売の老鋪黄金(6181/HK)が6.7%安、アルミニウム産業の中国宏橋集団(1378/HK)が6.0%安、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が5.5%安と下げが目立った。
セクター別では、消費が安い。老鋪黄金のほか、火鍋の呷哺呷哺餐飲管理(520/HK)が6.9%、機能性飲料の東鵬飲料(集団)(9980/HK)が6.4%、スポーツ用品の李寧(2331/HK)が4.1%、冷凍食品の安井食品集団(2648/HK)が3.2%、スナック系食品・飲料小売の湖南鳴鳴很忙商業連鎖(1768/HK)が2.7%ずつ下落した。
非鉄・産金セクターも急落。中国宏橋のほか、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が4.5%安、佳キン国際資源投資(3858/HK)が3.5%安、霊宝黄金(3330/HK)が8.1%安、山東黄金鉱業(1787/HK)が7.0%安で引けた。
空運セクターもさえない。中国国際航空(753/HK)が5.8%安、中国東方航空(670/HK)が5.6%安、国泰航空(293/HK)が4.2%安、中国南方航空(1055/HK)が4.1%安と値を下げた。
半面、半導体セクターの一角は物色される。兆易創新科技集団(3986/HK)が13.9%、瀾起科技(6809/HK)が8.5%、上海天数智芯半導体(9903/HK)が7.8%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が7.0%ずつ上昇した。
他の個別株動向では、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が4.1%高。大型契約の獲得が材料視された。同社は8日、自社開発の慢性閉塞性肺疾患(COPD)向け新薬「TQC3721」の海外権利を英アストラゼネカに供与すると発表。契約総額は最大19億米ドル(約3086億円)に上る。
本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.46%安の3952.49ポイントで前場取引を終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)











