中国メディアの環球時報によると、米ブルームバーグはこのほど、「コスメが中国の次のソフトパワーになる可能性も」とする記事を掲載した。

記事は、「中国のコスメブランドの海外売上高は韓国ブランドの約半分にとどまっている。

だがその差は縮まりつつある。米国を最大の市場とするKビューティーとは異なり、少なくとも現時点では、欧米が成長の主な原動力となることはない」と伝えた。

そして、「中国コスメが成功を収める上で、極めて重要な地域が東南アジアだ」と指摘。「低価格や迅速な市場投入に加え、現地の需要をうまく捉えることで、ライバルである日本や韓国に対する優位性を築きつつある」とした。

記事は、そうした戦略が奏功している例として、上海を拠点とするJOY GROUPを挙げ、「海外売上高は2025年までの3年間で10倍に急増し、同社の海外市場トップ5のうち3つを東南アジアの国が占めている」と紹介。「この戦略は、中東や中南米などでの事業拡大に向けた布石ともなる」と伝えた。

さらに、「この戦略は広がりを見せている」とし、フィッチ・ソリューションズの調査・分析部門であるBMIによると、中国コスメの東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟10カ国向け輸出が過去5年間で2倍以上に増加したと伝えた。

コスメが中国の次のソフトパワーに?東南アジア市場で日韓に対して優位性―米メディア

東南アジアが中国コスメの進出先となっている要因については、「オンラインショッピングのエコシステムが類似していること」を挙げ、ライブ配信を通じて商品を紹介・販売するEコマース手法など中国で有効な戦略が同地域でも容易に転用可能だと伝えた。

その他、ショート動画アプリも、中国のファンタジー時代劇の登場人物に着想を得たメークトレンドを東南アジアに広く浸透させる役割を果たしていると伝えた。

記事は、「中国コスメの輸出額は他のいくつかの輸出大国と比べればまだ小規模だ。そのため、より現実的な戦略は、まず近隣市場で現地の好みに合わせて製品を改良するなどしてブランド力を高めた上で次なる市場を開拓していくことだ」とし、「ポップカルチャーにおける中国の影響力拡大もまた、中国コスメに同様の成功をもたらす可能性がある」と伝えた。(翻訳・編集/柳川)

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