11日に行われた2026年FIFAワールドカップ(米国、カナダ、メキシコの共同開催)の開会式に中国のアートトイ「ラブブ(LABUBU)」が登場し、会場が大いに盛り上がった。新華社が伝えた。

開会式にサプライズ登場し、サポーターの目を釘付けにしたのは、レジェンドサッカー選手でもマスコットキャラクターでもなく、9本のギザギザの歯が特徴の茶色と青の2体のラブブだった。花束とポップコーンを持って「大暴れ」し、最後は一緒に「FIFAワールドカップトロフィー」のミニ版を掲げて盛り上げた。

中国のブランドや企業の広告看板がピッチ周囲に並んでいるというのが、ワールドカップにおけるこれまでの中国のイメージだったかもしれないが、今回はラブブが中国は「製造能力が高い」ことを伝えているだけでなく、中国には「かわいい」という一面もあることをPRした。中国のネットユーザーから寄せられた「中国代表はワールドカップに出場できなかったので、中国の伝統要素を取り入れたおしゃれな国産品のトレンド『国潮』が代わりに出場した」というユニークなコメントは、「サッカーというハードパワーのレベルがワールドカップにまだ追い付いていなくても、レースのカーブで後続車が追い越しをかけるようにソフトパワーが一気に他を抜き去ることは可能だ」という事実を反映している。

ラブブを招待したのは国際サッカー連盟(FIFA)で、その目的はファンを増やし、若者の心をつかむためだ。

W杯開会式に中国のアートトイ「ラブブ」が登場したワケ―中国メディア

長年にわたり、ワールドカップのファンは男性がメインであるのに対して、ラブブの主なファンは若い女性だ。FIFAはウサギのような耳、ギザギザの歯が特徴のラブブを起用して、男性ファンの方が多いという局面を打破し、サッカーにはあまり興味を持ってこなかったものの、人気の文化クリエーティブグッズは大好きで、情緒的価値や美学的価値のためなら喜んで財布のひもを緩める女性の心をつかむことを狙っているのは確実だ。「純粋なスポーツの国際大会」から「世界ポップカルチャーのパーティー」へのシフトはFIFAが打った素晴らしい一手ということができるだろう。

ラブブがワールドカップの開会式に登場したことは、中国の文化IPの伝播パラダイムがアップデートされたことを意味していることも非常に重要な点だ。開会式終了後、多くの人が大会限定ユニフォームを着たラブブを「買い物かご」に入れた。ワールドカップ史上初めて、FIFAとコラボし、開会式のステージに登場した中国のオリジナルアートトイIPのラブブは見事な海外進出を果たした。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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