2026年7月17日、中国のSNS・小紅書(RED)にスタジオジブリ作品「火垂るの墓」を紹介する投稿があり、中国のネットユーザーからは多くの反応が寄せられている。

「火垂るの墓」は、野坂昭如氏の短編小説が原作で、野坂氏自身の戦争体験をもとにした作品。

空襲で家族を失った14歳の兄・清太と4歳の妹・節子が、終戦前後の過酷な状況の中で懸命に生きようともがくものの、やがて栄養失調によって命を落とす悲劇を描いている。

投稿者は「『火垂るの墓』では、兄(清太)は親戚の家で肩身の狭い思いをして暮らすことに耐えられず、家を出てしまう。もしあのまま我慢して親戚の家に住み続けていたら、節子も兄自身も命を落とさずに済んだのではないかと思ってしまう」とつづった。

また、「節子が亡くなる場面を見るたびに本当につらくなり、毎回涙が止まらない。平和がいかに貴重なものかを痛感する。戦争で最も苦しみ、犠牲になるのは、いつの時代も普通の人々なのである」とも述べた。

これに中国のネットユーザーからは、「この作品はなかなか見る勇気が出ない。あの兄妹があまりにもかわいそうで、自分も親になってからはなおさら耐えられない」「蛍の光が一瞬で消えてしまうように、戦争の中では幼い命もあっという間に失われてしまう。2度と見返せないくらい胸が苦しくなる作品」と心を痛める声が寄せられた。

また、「反戦映画の最高傑作の一つ」「私が感じたのは、ただひたすら戦争の残酷さと反戦のメッセージだった」「1度見たら2度と見る勇気が出ない映画。反戦、それだけは絶対に忘れちゃいけない」「この作品は間違いなく意味を果たしたと思う。結末を見た時『戦争なんてあってはいけない』『平和を大切にするべきなんだ』と心から思った」などと、反戦のメッセージを強く受け取ったとするコメントも相次いだ。

さらに、「私はこれは『敗戦を描いた映画』ではなく、本当の意味での反戦映画だと思う。主人公(清太)は愚かで身勝手に描かれているし、結末も救われない。もし敗戦を悲劇として描きたいなら、もっと主人公をかわいそうに描くはず。でもこの作品では『なんて愚かなんだ』と思わせる描き方をしている。だからこそ反戦映画なんだと思う」との解釈を示す意見も見られた。

一方で、「(清太は)居候したくなかったというより、自分がすでに居候の身なのに何も手伝わず、お坊ちゃん気分でいたのが問題。少しきついことを言われたくらいで妹を連れて出て行って、生活なんて簡単だと思っていた結果、妹を餓死させてしまった」と清太の判断や行動に問題があったと指摘する声も寄せられた。

そのほか、「この映画は主人公(清太)を正義の人物として描いているわけじゃない。軍国主義に洗脳された、怠け者で世間知らずな上流階級の日本の少年として描いている。節子には同情できるけど、主人公の行動は反面教師にすべきだと思う」といった、主人公像や作品の描写を分析するコメントもあった。(翻訳・編集/岩田)

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