最近、中国中部の湖南省長沙市在住の20歳の若い女性が、食事制限による減量で3カ月の間に10キロも急激に痩せた結果、腹部膨満感、吐き気、嘔吐(おうと)などを繰り返す症状が出たため病院を受診し、腸閉塞の一種・上腸間膜動脈症候群(十二指腸が圧迫されて通過障害を起こす病気)と診断されました。
この女性を診察した長沙市中心病院消化器内科の申月明主任医師は、過度なダイエットはやめるべきで、さもないと、消化管の通過障害を引き起こし、体の健康を害すると警告しました。
この女性は身長162センチ、ダイエット前の体重は46キロ、BMIは17.4(BMIの正常範囲は18.5から23.9)と、既に痩せ型でしたが、彼女はいつも、もっと痩せればきれいになれると思っていました。そのため、彼女は極端な食事制限で3カ月の間に10キロ減らし、現在の体重は36キロにまで減少しました。しかし、体重が減るにつれて健康状態は悪化しました。少量の食事でも腹部膨満感、吐き気、嘔吐、さらには断続的な上腹部痛に苦しむようになりました。
申医師によると、上腸間膜動脈症候群とは、上腸間膜動脈と腹部大動脈が形成する角度によって十二指腸の水平部が圧迫され、十二指腸が部分的または完全に閉塞することで起こる疾患です。通常の状態では、上腸間膜動脈と腹部大動脈の間には脂肪組織(脂肪パッド)が存在し、緩衝材、つまり「クッション」の役割を果たして、動脈が直接十二指腸を圧迫するのを防いでいます。しかし、この患者のように短期間で大幅な減量を行い、特に体脂肪が激減した場合、このクッションの役割を果たす脂肪組織が消失してしまいます。その結果、上腸間膜動脈と腹部大動脈の間の角度が狭まり、その間に挟まれた十二指腸が直接圧迫されることになります。これにより、食物や胃液がスムーズに通過できなくなり、上腸間膜動脈症候群を発症するのです。(提供/CGTN Japanese)











