2026年7月19日、英BBCは記録的な熱波に見舞われた欧州で中国メーカー製の家庭用エアコンが急速に広がっていると伝えた。
記事は、これまで環境への意識の高さなどから家庭用エアコン普及率が低かった欧州で、熱波により中国製エアコンが爆発的に売れていると紹介。
そして、販売実績の伸びは各社の数字にも表れており、大手の美的はフランス、スペイン、ドイツ、英国での販売が前年同期比で7割超増え、TCLもフランスだけで販売が同4倍以上に伸びたとした。
また、世界最大級のエアコンメーカーである格力(Gree)も今夏の需要について「明らかに強い」「顧客の多くは初めての購入者だ」とし、「夏の熱波の頻度と持続期間の増加が(エアコン導入に消極的な欧州の)消費者の姿勢を明らかに変えた」とコメントしたことを伝えた。
記事はその上で、今回のエアコンブームによる「メード・イン・チャイナ」の印象の変化に言及。人民日報が評論で「単なる商品貿易ではなく、『中国式エンパワーメント』の縮図」と位置付けたほか、購入者からも「マーケティングもデザインもかつての中国製品のイメージとは違う。もっと現代的だ」「品質は欧州で慣れ親しんだ製品と遜色ない」との声が上がっており、「中国テック製品のイメージ全体の転換」の一部だと評した。
さらに、これまで顔に水を吹きかけて暑さをしのいでいたというフランス人男性が「初めてのエアコン、おそらく初めての中国製品を買った。部屋に入ると冷蔵庫に入ったような感覚だ。とても素晴らしい変化だ」と話したことを紹介した。
記事は、欧州の環境団体や政治家は電力消費を理由に長年エアコンに反対してきており、屋外に排出される熱が人口密集地の外気温をさらに押し上げるとの指摘もあるとしつつ、熱波の到来によりフランスなどで学校や地域施設への冷房設備導入を進める動きがみられることを紹介。世界保健機関(WHO)欧州事務所も「慎重かつ柔軟な形で冷房を用いること」を推奨していると伝え、今後も欧州において高いエアコン需要が続く可能性にも触れた。(翻訳・編集/川尻)











