中国水稲研究所の王克剣研究員チームはこのほど、交雑水稲の育種分野で重要な進展を遂げました。クローン効率が安定して99%を超え、結実が完全に正常な一系法交雑水稲の開発に成功し、「一系1号」と命名されました。
王克剣チームは2013年、「一系交雑水稲探索計画」をスタートさせました。一系法の核心目標は、無融合生殖を通じて、交雑作物に遺伝子が変わらないクローン種子を作らせ、雑種の優位性を固定させ、「一回の交雑で代々利用可能」を実現することです。
専門家によると、交雑水稲は中国ひいては世界の食糧安全にかけがえのない貢献をしましたが、現在広範囲で応用されている三系法と二系法の交雑水稲は、遺伝分離のため、種を残して再利用することができませんでした。このため、毎年雄性不稔系(花粉を作らないまたは花粉に受精能力がない)と回復系に頼り再び人工種子を作らなければならず、技術の難易度や生産リスクが高く、種子の生産コストは、在来種の水稲種子の10倍以上に達していました。
数年の持続的な難関攻略を経て、チームは最近、核心技術を突破し、水稲の内因性遺伝子の発掘に成功し、「華胥」(HUAXU)と命名しました。チームの研究によると、交雑水稲卵細胞内で華胥遺伝子を異所的に発現させることで、効率的に単為生殖を誘導し、単倍体の子孫を生み出すことが明らかになりました。さらに配偶子のクローン戦略と結合することで、創出された複数の無融合生殖株系統はいずれも100%近くのクローン効率を実現しました。複数の交雑稲品種、異なる世代、異なる栽培集団および水田での大規模集団栽培の条件下で、クローン効率は依然として安定的に99%以上を維持すると同時に生産量は正常なレベルを維持しています。
これについて、王克剣氏は、「この成果は交雑水稲が毎年種子を作ることに依存していた伝統的なモデルを根本的に変え、世界の食糧安全に新たな技術的サポートを提供することが期待される」と述べました。(提供/CGTN Japanese)











