中国国家鉄路集団の統計によりますと、今年上半期、全国の鉄道で運行された観光列車は累計1797本に上りました。そのうち、観光専用列車が967本、観光路線が830本となっています。

また、スポーツ大会や公演、展示会などのイベントに合わせ、ファン向けやサポーター向けなどのテーマ別列車が445本運行されました。列車の切符は、中国の文化・観光消費の新たなシーンを結びつけています。

各省・市は相次いで列車関連の旅行商品を打ち出しています。4月には、江西省がテーマ別観光列車を導入し、地域文化、特色あるパフォーマンス、参加型の演劇コンテンツなどの要素を車内に取り入れました。担当者によりますと、運行開始以来、乗車率は常に90%以上を維持しているとのことです。5月には、東北地域で都市サッカーリーグが開幕したことに合わせ、瀋陽市がサポーター専用列車を運行し、「観戦+観光」のワンストップ旅行サービスを提供しました。

中国西南部の雲南省、貴州省、四川省ではいずれも観光用回数券を導入し、旅行者がより柔軟に旅程を組めるようにしました。中には高価格帯な商品もあり、例えば5月19日に正式に運行を開始した「パンダ専列・錦繡天府号」は、初回の運行ルートとして16日間の新疆ウイグル自治区(南北疆)周遊旅行を設定し、1人当たりの費用は7万6000元(約183万9000円)に達しています。

旅行予約サイト大手の同程旅行のデータによりますと、6月末時点で夏休み向け観光列車の予約状況は前年同期比で70%以上増加しています。専門家は、観光列車の価値は乗客をある場所から別の場所へ運ぶことではなく、分散している交通、観光地、宿泊、飲食、公演などの資源を統合し、消費のバリューチェーンを延ばし、新たな消費需要を掘り起こすことにあると分析しています。

その一方で、業界関係者は課題にも目を向けています。中国の観光列車には全体として、質の高い商品の不足、駅と観光地間のアクセスの悪さ、各段階の情報が分散していること、市場化運営能力の不足などの問題が依然として存在しています。

6月、中国商務部など8部門は共同で『鉄道と観光の融合発展の促進およびサービス消費の拡大に関する若干の措置』を公布しました。商品供給の充実、消費シーンの創出、サービス品質の向上などを柱とする15項目の施策を打ち出し、2030年までに全国で観光列車用の専用編成を160編成以上整備する方針を明確にしました。新たな消費ニーズの拡大に伴い、より幅広い価格帯と多様なニーズに対応した商品の登場が期待されています。(提供/CGTN Japanese)

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