浙江省温州市平陽県の南麂島を高台から眺めると、数百基に及ぶ深海養殖用生け簀が海上に点在し、壮観な景色が広がっている。人民日報が伝えた。
ブーンという飛行音とともに、国姓岙埠頭では飼料を満載した農業用ドローンが離陸し、遠くのフウセイ養殖拠点へ向かった。
温州海派漁業の南麂養殖場の責任者・林端照(リン・ルイジャオ)氏は、「以前は飼料袋を人力で補助船まで運び、海に出て給餌していたため、効率が低くコストも高かった」と語る。
林氏は、「農業用ドローンを導入してから作業効率は3倍以上向上し、生け簀1基当たり年間約5000元(約11万5000円)の管理コスト削減が見込まれる。また、給餌データや魚群の動きをリアルタイムで収集でき、科学的な養殖管理の意思決定にも役立つ」と続けた。
こうした技術イノベーションの実用化は、企業ニーズと研究成果の橋渡しによって実現したものだ。杭州電子科技大学講師で鰲江実験室・低空・低軌道デジタルスマート産業技術イノベーションセンター責任者の李沛(リー・ペイ)氏は、「さらに多くの技術成果が研究室から実社会へと広がっている」と話す。同氏はチームを率い、離着陸地点を事前設定することで、全工程を自動化するドローンによる自動給餌システムの研究を進めている。
さらに、ドローンは活魚の輸送にも活用されている。現地の関係当局の支援を受け、温州大域農業科技有限公司は南麂島でドローン物流の新たな活用シーンを模索している。
林氏は「養殖場で水揚げした活きたフウセイをドローンで島内のホテルまで運ぶことに成功した。離陸から到着までわずか数分だった」と話す。
生け簀から食卓までを結ぶ「空の回廊」により、活魚はこれまで以上に新鮮な状態で届けられるようになった。











