中国科学院近代物理研究所の科学研究チームと協力者はこのほど、新たに建設された巨大科学装置である強電流重イオン加速器施設(HIAF)を利用して、希少原子核のハフニウム-153の生成と識別に成功しました。この装置の試運転期間中に得られた初の物理学の成果です。

原子核は陽子や中性子で構成されており、陽子に対する中性子の数のわずかな違いにより、同じ元素であっても多様な核種(原子核の種類)の違いが生じます。核種の存在の限界を研究することは核物理学の重要な研究です。ハフニウム-153の原子核は中性子が少ない重核領域と呼ばれる核種に属し、原子核構造の進化と安定の限界を研究する重要な対象です。この核種の発見と正確な測定は、核理論モデルを検証し、原子核構造の法則に対する認識を深めることに寄与するとされます。

研究チームは実験で、ハフニウム-153イオン計10個を観測しました。測定結果によると、ハフニウム-153は束縛状態または弱束縛状態の核種、すなわち中性子が離脱せずに一つの原子核としての状態を保てる状態であり、既存の理論モデルの予測と一致していることが分かりました。この巨大科学実験装置は今後、性能が引き上げられていくことにより、探査能力がいっそう高まり、未知の核領域の探査や新しい核種の発見、極端な条件での原子核の性質の研究などに利用されると期待されています。(提供/CGTN Japanese)

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