23日の香港マーケットは、主要93銘柄で構成されるハンセン指数が前日比318.15ポイント(1.28%)高の25210.81ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は101.60ポイント(1.23%)高の8352.67ポイントと3日ぶりに反発した。ハンセン指数は6月4日以来、約1カ月半ぶりの高値水準を回復する。
売買代金は2334億8040万香港ドル(約4兆8587億円)に縮小した(22日は3127億6310万香港ドル)。
 押し目買いが優勢となる流れ。中国の政策に対する期待感が支えだ。来週開催予定の中国共産党中央政治局会議では、下半期の経済政策方針や金融政策の方向などが決定される。ゴールドマン・サックスは最新リポートで、政治局会議では緩和的な表現が増えると予想。大規模な金融緩和が打ち出される可能性にも言及した。また、欧米やアジアの主要株価指数が年初から上値を伸ばす中、香港の指数は依然として昨年末比でマイナス圏で推移しているため、出遅れ感も改めて意識されている。中東情勢の不透明感などで朝方は弱含む場面がみられたものの、上げ幅を徐々に広げた。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、アルミニウム中国最大手の中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が6.3%高、マカオ・カジノの金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が5.0%高、デリバリー事業大手の美団(3690/HK)が4.4%高と上げが目立った。金沙中国が公表した4~6月期決算は50.0%減益と厳しかったが、株価は年初来の安値圏で推移していたこともあり、悪材料が出尽くしたとの見方も広がっている。
 セクター別では、発電設備関連が高い。洋上風力発電設備メーカーの大金重工(1081/HK)が19.4%、風力発電プラント大手の金風科技(2208/HK)が5.5%、発電設備メーカーの東方電気(1072/HK)が3.7%、重電グループ大手の上海電気集団(2727/HK)が3.4%、太陽光発電素材メーカーの協キン科技HD(3800/HK)が3.3%ずつ上昇した。
特需が期待される。関係部局が23日、「再生可能エネルギー発展第15次5カ年計画」を発表。風力・太陽光など再エネ発電について、全発電設備に占める比率を50%超に高める。また、人工知能(AI)産業拡大を背景に、電力消費量が強大なAIデータセンターの建設が相次いでいることもプラス材料だ。ゼネコンや建機、建材などインフラ建設株も買われている。
 証券セクターもしっかり。中信建投証券(6066/HK)が2.1%高、広発証券(1776/HK)と国聯証券(1456/HK)がそろって2.0%高、国泰海通証券(2611/HK)が1.9%高で引けた。本土市場の売買活発化が期待されている。中国ではこのところ、過度な株安を防ぐため、「国家隊」と呼ばれる中国の政府系投資会社が国有企業株を中心に株式の買い支えに動いているほか、大手国有企業の自社株買いや保険会社の投資比率引き上げなどの報道も相次いだ。
 半面、半導体セクターは安い。華虹宏力半導体(1347/HK)が7.5%、上海天数智芯半導体(9903/HK)が7.0%、蘇州納芯微電子(2676/HK)が6.4%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が2.9%ずつ下落した。
 本土マーケットは4日続伸。
主要指標の上海総合指数は、前日比0.25%高の3876.78ポイントで取引を終了した。電設が高い。建設、非鉄、金融、公益、エネルギー、自動車、運輸、軍需産業なども買われた。半面、半導体は安い。消費、医薬も売られた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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