◆米大リーグ タイガース―ドジャース(29日、米ミシガン州デトロイト=コメリカパーク)

 ドジャースのD・ロバーツ監督(54)が29日(日本時間30日)、大谷翔平投手(32)の現状について説明した。17球を投じた28日(同29日)のブルペン入りを経て当初は30日(同31日)の敵地・タイガース戦で投手復帰し、先発で1イニングを投げるプランが有力だったが、前日の試合前になっても「(投げるかどうか)まだハッキリとした答えはない」と言葉を濁した。

 現在の先発陣は山本由伸を中心に、スクバル、スネルの“3本柱”がおり、腰痛からグラスノーが復帰。ラウアー、ロブレスキら左の好投手も控えている状況で、他球団がうらやむ充実した布陣となっている。そのことも踏まえた上で指揮官は「彼(大谷)の打者としての価値はものすごく大きい。だから、そこをどんな形であれ損なうわけにはいかない。もし投げることによって、打撃に悪影響が出る可能性があるのなら、それに見合うだけの価値があるのかということになる。私にとっては、それは割に合わない。彼の打者としての状態を損なわないことを、私は非常に強く重視している」と説明した。

 大谷の状態を「体の全体が100%というわけではない。投げること、投球することに関して100%ではないということだ」と表現したロバーツ監督。「正直に言うと、シーズン終了までに全てが100%になるとは私は思っていない。でも、100%ではない状態でも投げられる投手はたくさんいる」と論理を展開した。一方で「打者として100%の状態であることが非常に重要になる」と強調した。

 二刀流であることにこだわりのある大谷だが、「彼は(自分の打者としての重要性を)理解してくれると思う」と指揮官。「ただ、彼は競争心の強い選手。自分としては両方やりたいと思っているし、それは私も尊重しているよ。私が何を言ったとしても、彼が二刀流の選手であるというアイデンティティを変えるものではない。彼自身も、今この瞬間にまだ投手としてできる可能性があると感じているんだと思う。私はその可能性がないと言っているわけではない。でも、彼自身も自分がチームにとってどれだけ価値のある選手なのかを、非常によく理解していると思う。そして、その上で何が最善なのかを決めることになる」と語った。

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