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「あなたには帰る家がある」桃が表す残酷。そのままで愛される中谷美紀、工夫しても愛されない木村多江9話

2018年6月15日 09時45分 ライター情報:むらたえりか
由紀「真弓もさ、そろそろ彼でも見つけたら?」
真弓「はあ? いまそんな余裕ないし、もうこりごりだって」
由紀「結婚はこりごりでも、恋人作るのはアリでしょ。むしろもう結婚する気がないなら、気楽に付き合えると思うし」

6月8日(金)放送の金曜ドラマあなたには帰る家がある(TBS系列)第9話。
秀明(玉木宏)と離婚した真弓(中谷美紀)が、新しい恋に思いを巡らせる。後輩でカレー屋を経営する圭介(駿河太郎)か。会社の同僚、後輩たちか。それとも、茄子田太郎(ユースケ・サンタマリア)か。

こんなの、SNSや女子会で「誰がいいと思う~?」とワイワイ盛り上がりたすぎる。原作者の山本文緒は「圭介さんにしとこうよ。料理も上手だし(Twitter)」「真弓、気のせい気のせい!圭介さんにしときなって(Twitter)」と、圭介派として実況ツイートをしていた。筆者も圭介派だが、浮気され夫の茄子田も救われてほしいと思う。
イラスト/Morimori no moRi

綾子の不可解な癖のルーツ


今回は、綾子の不可解な言動のわけが少しずつ解き明かされていく回だった。
母親の危篤を知り、秀明の運転で病院に向かった綾子。しかし、死に目に会うことはできなかった。姉には「親不孝だね、最期まで」「(綾子は)遠い親戚のおばさん」と言われ、家族の中でかなり疎まれていることがわかる。

綾子は、秀明に自分の幼少期について話し出す。
活発な姉と、正反対の自分。運動会や遠足が嫌で、当日になると熱が出てしまうこと。そんなとき、母親が家でお弁当を並べて2人だけの遠足をしてくれたこと。
泣きながら話し、「どこにも帰れないの。1人にしないで」と秀明に頼み込む。でも、そんな泣き落としももう秀明には効かない。

これまで、どうして綾子が秀明に執着するのかよくわからなかった。もっと優しい男性も、もっと綾子を愛してくれそうな男性も、他にいくらでもいるだろう。
でも、最初にモデルルームでおこなった「夫婦ごっこ」が、綾子にとっては忘れられないものだったのだ。母親が家で2人だけの遠足ごっこをしてくれたように、綾子のために理想の真似事をしてくれた人は、秀明のほかにいなかった。

お弁当やおかずをたくさん並べる癖も、母との遠足ごっこに繋がっている。普段食卓に並ばないような品数の料理があることは、綾子にとって幸せの象徴。だから、茄子田家でたくさんのおかずを作ることも苦にならなかったし、バーベキューにもピクニックにもカレー屋にも、並べきれないほどの料理を持参する。

ライター情報

むらたえりか

ライター/PR企画者。宮城県出身・女子校育ち。「アオシマ書店」で写真集レビューなどを執筆。ハロプロ、ヒーロー、ベガルタ仙台が好き。

URL:わたしとたのしいくらし

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