キャッシュレス決済、ビッグデータ利用に壁

キャッシュレス決済、ビッグデータ利用に壁
「現状だと、ビッグデータを十分に活用するのは難しい」と語る福田事務局長
 国をあげてキャッシュレス化を推進する理由の一つに、ビッグデータの利活用がある。スマホ決済やクレジットカード決済なら、買い物情報に詳細な個人情報が紐づいているからだ。このデータを分析すれば、無駄のない生産・販売・消費活動の実現につなげることができる。ただ、壁は高い。キャッシュレス推進協議会の福田好郎事務局長は「ゴールは検討中」と苦心している様子をうかがわせる。

取材・文/南雲 亮平、写真/松嶋 優子

●現時点で完全なデータをもてる企業はいない
── キャッシュレス決済には、決済事業者がユーザーの買い物情報をデータで管理できるという利点がありますが、データはどのように活用されるのでしょうか。
 いわゆるビッグデータの利活用につきましては、現在、検討中です。キャッシュレス決済のデータだけだと不十分だということは分かっています。どのような消費者が、いつ、どこで買い物をしたか、というデータはありますが、何を買ったかまではわからないのです。
 例えば、私がコンビニで1500円の買い物をしたとしても、決済事業者は1500円が何に使われたのかまでは把握していません。最適な消費活動を促進するためには、その消費者の趣味趣向を理解する必要があり、買った商品の情報は必要です。ですから、LINEなど一部の企業は、検索履歴をもとにレコメンドするコンテンツを探っています。
── 今のままだと、使い勝手はあまりよくないと。
 先ほどの例でいえば、何を買ったのか、というデータは販売店であるコンビニしか持っていません。そのコンビニも、消費者が別のコンビニで何を買っているのか知りたいはずです。私が、一方のコンビニではコーヒーを購入して、もう一方ではおにぎりしか購入しないとします。後者のコンビニからしたら、私はコーヒー嫌いに見えてしまうかもしれません。

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