米球界でも屈指の打力を、目に見える結果で証明している村上(C)Getty Images

 レギュラーシーズンが開幕して約1か月。昨年12月にホワイトソックスと2年総額3400万ドル(約53億円)の契約を締結した村上宗隆は、早々にメジャーリーグの水に慣れ、怒涛の勢いで本塁打を量産している。

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 とりわけ圧巻なのは自慢のパワーだ。

 開幕から34試合に出場している村上は、打率は.223とお世辞にも高くはない。さらに空振り率も43.7%というヤクルト時代から続く確実性の課題は今も抱えている。しかし、リーグトップタイの13本塁打を放っている和製大砲は、長打率.545(リーグ8位)、OPS.907(リーグ10位)、ハードヒット率62.9%(MLB全体1位)とパワー系スタッツは軒並み高い。隣り合わせとなっている“弱点”を十分に補っていると言えよう。

 日本からやってきた“助っ人”として真価を発揮している村上には、同僚たちも舌を巻く。現地時間5月3日に米野球専門YouTubeチャンネル『Baseball Isn’t Boring』に出演した中継ぎ右腕のマイク・ヴァシルは「彼はめちゃくちゃいい奴だ。一つだけ言えるのは、グラウンド上での仕事ぶりが本当にプロフェッショナルだってことだ」と強調。その献身性を物語るエピソードを披露した。

「ムネのプロフェッショナルさが如実に出るのは、3打数ノーヒットとか4タコした試合だね。打てなくても仲間想いなんだ。本当にチームファーストなのさ。

俺はそれが彼の全てだと思ってるし、そういう姿勢が好きなんだ」

 村上の舞台裏での“姿勢”を語るヴァシルは、さらに熱弁を振るう。

「普通、日本でMVPを獲って、こっちに来て、あれだけ良い契約を貰ったら『俺が、俺が』って自己中心的になってもおかしくない。実際にそういう奴はいるんだ。でも、ムネは全然そういう素振りは見せないんだ。本当にチームのことを考えている選手なんだよ」

 さらに春季キャンプの練習中に対峙した経験を持つ26歳は、メジャーリーグでも異彩を放つ村上の打力についても「今まで見てきた中でも最高クラスのパワーを持ってる」と絶賛。その才覚を褒めちぎっている。

「実は春のスプリングトレーニングで一度だけ対戦したことがあって、足にライナーを食らったんだ。その時にハムストリングに出来たアザの大きさであいつのパワーってものは分かった。そこから毎日のようにあいつを見るようになってからは、もう……信じられないね。とくにホームランが出る打席なんかは次元が違うよ。なんというか、『こいつバケモンだな』って思わされる。現実的な感じがしないんだ。

幼稚な表現かもしれないけど、本当に凄いんだ」

 仲間のハートも鷲掴みにし、声価を高め続ける村上。その存在価値は天井知らずで高まっている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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