【野球に関する本はたくさんあるけど「野球部の本」ってほとんどない】
─── 菊地選手自身は高校時代まで野球部?
菊地 はい。中学ではキャッチャーだったんですが、高校である時監督から「おまえ外野できるか?」って言われたんです。やったことなかったんですけど「できます!」と答えて突然レフトを守ることになり、そこからは外野手でしたね。『あるある2』に書いた<やったことのないポジションを「できるか?」と聞かれて「できない」と言えない>はここから来ています。
─── この本の企画のキッカケは菊地選手のそういった体験から?
菊地 甲子園予選の取材でスタンドにいたら、応援団の中に調子に乗ってる野球部OBがいたんです。応援団をからかったり、プレーしている後輩を野次ったり。それを見たときに「あぁ、俺もこういう嫌な先輩だったなぁ」と思って、<野球部あるある>というタイトルでツイートしたんですね。そんな感じで、その日だけで10個くらいの<あるある>をつぶやいたんです。それをたまたま見ていた僕の先輩から「一日1個、365個つぶやいてみなよ」って言われて、「さすがにそんなにたくさん<あるある>はないよ」と思いつつ、つぶやき続けてみたんです。そしたらそのうち反応が来るようになりまして、数も気付けば365も突破して400以上つぶやいていて、それに比例するようにフォロワーさんも増えていきまして。「書籍化してください」みたいな声まで頂くようになり、「これ、もしかしたらいけるのかも」と思って企画書を出したのが始まりですね。