テレビにしろ、ステレオにしろ、テーブルにしろ、椅子にしろ、何故かウッディなデザインに魅かれてしまう。だって、カッコ良くないですか? インテリアとしても秀逸だし。
それに、C.W.ニコルみたいな気分にもなれるし。

ところで今、こんなアイテムが話題になっているんです。「アントデザインストア」が8月23日より発売しているのは、自然の木の枝をそのまま鉛筆にした『ネイチャーペンシル』。
もう、四の五の言わずに画像をご覧いただいた方がいいでしょう。どうですか、このウッディなルックス! 何しろ、木の枝なんだもの!!

ちなみにこの鉛筆は米国メーカーによる商品で、タイ製のアイテムらしい。一本一本手作業で中がくり抜かれ、そこに鉛筆の芯を入れて完成させているとのこと。
よって、木に継ぎ目がないそうだ。
また、特筆すべきは「木の枝をそのまま使うのでエコであること」と「1本ごとに形が違うのがユニークなこと」でしょう。この二要素が同店スタッフの琴線に触れ、輸入販売が決定されたという。

なるほど、魅力的なのはわかった。ただ、気になるのは書き心地である。その辺、ぶっちゃけどうなんだろうか?
「普通の鉛筆やボールペンと比べ、長さは半分~3分の1くらいです。
ですので、削っていくと短くなり、持ちづらさが感じられるかもしれません」(同店・担当者)
また、削る際は手間もかかる。基本的に鉛筆削り器に入らないほど太いので、カッターなどを使って削らなければならないのだ。

まぁ、それとは違った意味での楽しみ方があるワケだし。無骨に使ってみたいじゃないですか。……なんか、実際に書き書きしたくなってきたな。
というわけで、取り寄せてみたいと思います。
この鉛筆で書き書きします!

そして、数日後。無事に、『ネイチャーペンシル』が到着しましたよ! さぁ、箱を開けます。
……もう、いきなりのインパクト。実はこの鉛筆は一束10本セットで販売されており、一まとめに括られている様子は“暖炉に使う薪”と瓜二つ。ウッディ極まりないのです。

早速、これを手に取って、紙にサササーッと文字を書きました。
……なるほど、決して「書き心地バツグン!」のような感想は抱けない。綺麗な字を書き上げるのは、非常に難儀。ただ、木の温かみが確実に手に伝わってくる。また、表面が木そのものなので、グリップ感も良好。しっかりと、手に馴染みます。次第に、太さにも慣れてくるし。
そういや、クレヨンの太さに近いのかな?
ちなみにサイズ表記は「長さ:約9.0センチ、直径:約0.8センチ」と記載されているが、一本一本の太さはそれぞれ全然異なる。中には傷や欠け、剥がれがある鉛筆も混じっている。ただ、それらも表情豊かな自然の枝だからと思えば、全て愛おしく思えてきます。ノー問題です!

そんな『ネイチャーペンシル』は、同店ホームページにて購入することができるという。価格は、一束10本セットで1,050円(税込み)。

そして、もう一つ。
この鉛筆で作業が終わったら、試しにその辺にポイッと転がしてみてください。そして、それを遠くから眺めてください。それだけで、イカしたインテリアになっているから。
オシャレだな~。C.W.ニコルになった気分だ。
(寺西ジャジューカ)