「地頭がよくて、コミュニケーション能力最強のグローバル人材」って感じ?
こういう漠然としたイメージを、企業も働く人も、厚生労働省なんかも掲げてるけど、「もっとちゃんとやろうぜ」と問いただしている本、『採用基準』をご紹介します。タイトルは「採用基準」だけど、「採用されちゃったものの、あんまりパッとしない人」の方にもおすすめかもしれないです。
たとえばあなたは、以下のようなこと、納得していただけるでしょうか。
・英語がしゃべれるかどうか以前に、考えたりしゃべる内容が「会社のためになる」ような質と量であるほうが、まず大事
・上司に対するホウレンソウ(報告・連絡・相談)の徹底とか言うけど、進言とか独自調査・判断とかもできないとただの雑用じゃないだろうか
考えてみれば当たり前だけど、就職は「お受験」じゃない。もし仕事を通して活躍したいなら当然、「パスして終わり」というわけにはいかない。
お金を払って勉強させてもらう学校ではなく、スキルやキャリアは自分で設計して求めていって積まなければならない。逆に会社が「成長する社員」にそれなりの給料や将来を渡さなければ、社員はさらなる成長計画実現のために転職・独立する。
「活躍したい人」向けに書かれたこの本は、マッキンゼーという会社で採用担当を10年以上やっていた人によるものだ。
マッキンゼーは、いわゆる一流企業と言われるコンサルティング会社。会社の社長とかがお客さんで、会社の経営上の難題とかを攻略したりするのが主な仕事だ。社員はみな主体性をもって意欲的に問題解決を行い、強度の高い頭脳労働を連続して仕上げ、年収1000万も当たり前の世界とも言われている。すごいなあ。