review

ネット右翼は、本当の意味での右翼ではない

ネット右翼は、本当の意味での右翼ではない
『右翼という職業』武寛・著/文庫ぎんが堂<br />右翼団体連合の事務局長だった著者がその内情を暴露するというノンフィクション。内容が過激すぎるということで大手二社から出版を断られたという経緯もさることながら、受け取った原稿にほとんど手を加えなかったという文庫ぎんが堂の編集者もすごい。
尖閣諸島を巡って、日中関係の緊張が増している。安倍首相に強硬姿勢を望む声は多く、それを踏まえて日本の右傾化を危惧する声もあがっているようだ。

右翼と聞いてまっさきに頭に浮かぶのは、派手な街宣車を乗り回し、戦闘服に身を包む右翼団体、いわゆる街宣右翼だろう。菊のご紋といかめしいスローガン、スピーカーから軍歌を大音量で流してまわる真っ黒い大型の改造車。しばしば街頭で見かける彼らの実態はいかなるものなのか。それを知ることができるのが今年の2月11日に発売された『右翼という職業』である。

本書の著者である武寛は、各右翼結社の連合団体で事務局長を務めたという幹部。本書はそんな氏が、ありのままの右翼団体の姿やそこでの体験を語るというノンフィクション。生真面目な告発本でもなければ武勇伝の寄せ集めでもなく、ユーモアを交えながら彼らの「仕事」の数々から失敗談、ひいては女性関係まで語られている。

そもそも、右翼の人達はどんな理由で右翼団体に入るのだろうか。筆者は赤裸々にその理由を語る。

『なにしろ入会の動機といったって、「元暴走族だったが、二十歳過ぎて、いつまでもバイクじゃ格好つかないし右翼街宣車なら騒音まき散らしていることに変わりないので参加した」とか、「戦闘服がきたかった」とか、「毎日の仕事がおもしろくないので街宣車に乗って暴れたくなった」とか、「右翼になると威張れると思った」とか、およそ国体護持とか天皇制維持とかにまったく無縁な動機ばかりなのです。』...続きを読む

あわせて読みたい

気になるキーワード

レビューの記事をもっと見る 2013年2月26日のレビュー記事
この記事にコメントする

\ みんなに教えてあげよう! /

新着トピックス

レビューニュースアクセスランキング

レビューランキングをもっと見る

コメントランキング

コメントランキングをもっと見る

トレンドの人気のキーワード一覧

新着キーワード一覧

エキサイトレビューとは?

エキレビ!では人気のドラマやテレビアニメ、話題の書籍を人気ライターがレビュー、解説! 人気ドラマのあらすじや、話題の書籍が支持される理由の考察、国民的アニメに隠された謎の解明など話題の作品の裏話を紹介。

その他のオリジナルニュース