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幸福って、瞬間瞬間にしか本当は存在しないんじゃないか。映画『私の男』原作者・桜庭一樹に聞く1

幸福って、瞬間瞬間にしか本当は存在しないんじゃないか。映画『私の男』原作者・桜庭一樹に聞く1
「私の男」<br />原作:桜庭一樹「私の男」(文春文庫刊)<br />監督:熊切和嘉<br />脚本:宇治田隆史<br />出演:浅野忠信 二階堂ふみ ほか<br />6月14日(土)全国ロードショー
父と娘の許されざる関係を描いて、2008年に直木賞を受賞した、桜庭一樹の『私の男』映画化。6月14日から公開される。
生々しい愛憎や性、殺人などの描写は、小説や漫画なら大胆に描けても、実写になったとき、薄味なこともある。が、この映画は、濃度を保っている。主人公の花役の二階堂ふみと、花と愛情を交わす淳悟役の浅野忠信が色っぽい。ドロリと熱っぽい空気感を撮った監督は、『海炭市叙景』『夏の終り』などの熊切和嘉。ふたりの感情を、映像ならではのダイナミズムで描き出す。これを原作者はどう受け取ったのだろう。桜庭一樹に聞いた。

───映画を見て、いかがでしたか?
桜庭 小説から映画やアニメやラジオドラマ化するとき、テーマを生かすためには構成を変えなくてはいけないといつも思うんです。私は、小説の主人公の女の子・花を、不思議な価値観をもっているにも関わらず、読んだ人が、自分の事のように感じたり共感したりできるように書いたのですが、映画の場合は、花(二階堂ふみ)と淳悟(浅野忠信)のことを俯瞰で見て、現象としてふたりがいるというふうに見せようとしていると感じました。

───最初に、台本を読んで、意見を言ったりするものですか?
桜庭 最初に読んだとき、おそらく、ヨーロッパのノワール映画のようになるだろうと思ってOKしました。出来上がった映画を見たときも、脚本を読んだときのイメージに近かったです。私は、もっと静かなイメージをもっていましたが、役者さんによって、さらに激しい感情が入ったものになった気がしました。小説の世界をそのままやると、原作ファンはいいけれど、映画作品としてはどう? となることもある中で、結果的にいい形で作品になったと思います。

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