じゃあ、もしも「水素」で走ることができたならばどうなるか? それは、“エコ”です。
そんな“水素バイク”、「井上ボーリング」(埼玉県川越市)が現在開発中だそうです。
しかしだ。水素で発電し、モーターで走行する“燃料電池車”という車は、すでに世に出ているわけで。
……それとは、違うんです。同社が開発に取り組む“エコバイク”の仕組みは、もっと手っ取り早い。
では、理解しやすいように両者を比較しましょう。
・燃料電池車
水素で発電し、モーターで走行する
・水素バイク
従来のエンジンに専用のタンクを付け、ガソリンの代わりに水素を直接燃やして走る
後者の方式の意義深さは、“そもそも”まで遡ることでつかめてきます。
「ウチが開発する水素バイクは、2ストのエンジンなんです」(同社・井上社長)
オートバイのエンジン形式には、「2スト」と「4スト」の二つがあるのだそう。小型でパワーがあり、出力特性が面白くてオートバイにピッタリなのが2ストエンジン。しかし、2000年を最後に、日本のメーカーは2ストバイクの製造を止めてしまっている。理由は、排気の問題。簡単に言うと、排気が汚い。大気に優しくない。
「でも、2ストはオートバイにピッタリなエンジンですし、今でもファンは非常に多いです。そこで2スト延命策の案として、この水素で走るエコバイク開発に取り組み始めました」(井上社長)