5歳から芸能事務所に入り、ティーン雑誌でモデルとして活躍していたが、女優に転身。アジアンビューティーなビジュアル、『バトルロワイヤル』の演技がクエンティン・タランティーノ監督に見初められ、映画『キル・ビルvol.1』でハリウッドデビューも果たした。
近寄りがたいイメージがあるが、実はオタクも認める“ガチオタ”。いったい、どれほどのオタクなのだろうか。
クールビューティーな容姿に似合わない“ガチオタ”な栗山千明
栗山の趣味は、マンガにアニメ、ゲーム、読書で、お風呂で半身浴をしながら本や漫画を読んでいると数時間が過ぎて、出ようと思いつつ一気に一冊読んでしまうこともあるそう。
テレビ番組で自宅を公開した際は、漫画本がぎっしりの本棚、美少女系のフィギュアを飾っているガラスの棚が紹介された。
女性がマンガ好きというと少女マンガをイメージするが、「少女マンガより、少年&青年漫画のような非現実的な話の方が好き」と語っている。
お勧めのマンガ、アニメは唯一少女マンガではまった『ぼくの地球を守って』をはじめ、『AKIRA』『時をかける少女』『侵略!イカ娘』『黒執事』『けいおん!』『ああっ女神さまっ』『GANTZ』などを挙げている。
漫画喫茶も好きで、新作はまずマンガ喫茶に行って下調べしてから買うかどうかを決めるという。アニメを見る時はエンドロールもしっかりチェックするので、制作会社なども詳しい。声優の林原めぐみと石田彰のファンでもある。好きな本として、『新世界より(貴志祐介著)』と『物語シリーズ(西尾維新著)』といった、アニメ化されているライトノベルを紹介したこともある。
『GANTZ』の作者である奥浩哉と対談した時は、作品に出てくる黒いスーツ姿で登場した。
また、“ガチオタク”であることは仕事にも結びついている。『ぷよぷよクエスト』というゲームのCMに出演したり、2010年には『機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)』の主題歌『流星のナミダ』をCHiAKiKURiYAMA名義でリリースしている。
栗山千明がアニメ好きになったきっかけは『エヴァ』
栗山がアニメを好きになったきっかけは、1990年代を代表する大ヒットアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』だという。1995年の放送開始当初はそれほどの人気ではなかったが、その後深夜帯に再放送されると新規ファンを獲得、普段アニメを見ない一般層も巻き込んで第三次アニメブームをつくった。
『新世紀エヴァンゲリオン』ファンを公言する有名人は多いが、栗山は“エヴァブーム”の頃、十代でおおいに刺激をうけたのだろう。理想の女性は『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する『綾波レイ』で、理想の男性は『渚カヲル』とも語っている。
そもそも女優になったのは、身長が162cmで止まってしまいモデルを諦めたことも理由だが、もともと変身願望が強く、女優として演技をすることで別人になり、変身願望が満たされたからだという。「女優になっていなかったら、コスプレイヤーかメイド喫茶の店員を目指していただろう」と語っているのも面白い。
もし、女優になっていなくても、美貌のコスプレイヤー、メイドとして話題の人になっていた可能性は否定できない。
(佐藤ジェニー)
※イメージ画像はamazonより流星のナミダ(初回生産限定盤)