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原作と脚本が見事にマッチングした正月時代劇「風雲児たち〜蘭学革命篇〜」続編が観たくてたまらないぞ

ともあれ、頑固な完璧主義者である良沢と、どこかちゃらんぽらんながら社交家で人脈豊富な玄白(そもそも翻訳グループに幕府奥医師の息子を入れたのも、玄白の政治的な思惑からであった)と、今回のドラマではそのキャラクターの違いをより際立たせることで、両者のうちどちらが欠けても『解体新書』が世に出ることはなかったのだと、つくづく感じさせた。

なお、良沢や玄白らが『ターヘル・アナトミア』を翻訳するきっかけとなった、刑場での腑分けに立ち会うシーンでは、役人の新蔵と執刀にあたった老人・国松に、それぞれ三谷作品の常連である近藤芳正と小林隆が扮した(小林隆は特殊メイクでほとんど素顔がわからなくなっていたが)。さらに原作者のみなもと太郎も、平賀源内から戯作を受け取りに来た編集者・覚三の役で登場していた。

三谷幸喜の「原点」に捧げられたオマージュも?


今回のドラマでは、『ターヘル・アナトミア』で鼻の説明文にあった単語「フルヘッヘンド」をめぐる有名なエピソード(ただし原作の『風雲児たち』ではとりあげられていない)について、そもそもこの語は同書には出てこず、現在では完全な創作と考えられているということも紹介されていた。

とはいえ、このドラマは大河ドラマではなく、よって時代考証はおおざっぱであると、冒頭のナレーション(有働由美子アナウンサーによる)であらかじめ告知されていた。映像に関しても、登場人物たちが、文章とともにマンガのコマ風に紹介されたり、杉田玄白の『蘭学事始』の文章がそのまま引用されたりするなど、大河ドラマとはひと味違う工夫があちこちで見られた。...続きを読む

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「原作と脚本が見事にマッチングした正月時代劇「風雲児たち〜蘭学革命篇〜」続編が観たくてたまらないぞ」の みんなの反応 6
  • 匿名さん 通報

    >いずれスピンオフというか、源内はじめほかの風雲児たちを主人公に据えた続編も観たくなった。 全く同感.源内の最期なんかは山本で是非見てみたい 「天下御免」も懐かしいなぁ~

    19
  • 匿名さん 通報

    山本耕史さんの平賀源内、主役で視たくなった。

    13
  • 匿名さん 通報

    山本耕史さんでの平賀源内、主役で視たくなったドラマでした。

    11
  • ニワカ 通報

    >>「フルヘッヘンド」 アレ? 原作にちゃんと出てきましたよね? 本文にはその単語は出てこないって件も。 「風雲児たち」は原作が本当に面白くて深いので、もっと沢山の人に読んでほしい作品です!

    4
  • 匿名さん 通報

    続編は高山彦九郎バージョンにしてほしい。

    2
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