「さよならの朝に約束の花をかざろう」岡田麿里監督がラストカットに込めた思い
マキアとの関係に悩み、メザーテ軍へ志願したエリアル。「反抗期って、いろいろと知識とかがついてきたことで、身近にいる人の見方が急に変わって、今までとは違う側面が見えちゃったりするんですよね」(岡田)

──思春期を迎えたエリアルは、少女の姿のままのマキアを純粋に母親として見ることができなくなり、「あなたのことを母親だなんて思ってないから」とマキアに言ってしまいます。その後、二人は離れて生活することになりますが。その展開も最初から描きたかったものですか? それとも、別の展開へ分岐する可能性もありましたか?
岡田 あのシーンは最初の方から書きたかったですね。たぶんエリアルのマキアに対する気持ちは100パーセントが恋愛ではなかったと思うんです。いろんな感情が混ざっている中、思春期という年代で、周囲からの圧もあって、そこ(恋愛感情)がすごく見えてしまう時期だったのかなって。若い頃って、そういうところがあるし、その思春期っぽさを出したいなとすごく思っていました。一人の人間に対して抱く感情って、絶対に一つじゃないので。「こう思っているけれど、実は……」というよりは、表も裏もなく複数の感情が並列することもありますよね。いろんな感情があって。たまたまこに来ちゃってるとか、この状況だからこそ、ここがクローズアップされてしまっているとか、そういうものだと思うんですよ。だから、(幼なじみの)ラングと再会したりしなければ、もしかしたら、二人はあのまま何もなく一緒に生きていけて、なおかつエリアルも自分の感情は親への愛情だったと思う日が来たかもしれない。
──幼い頃からマキアを守りたいと思っていたのに、それができるようになってきた頃、離れ離れになってしまうのが皮肉だな……と。

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