第23週「新商品!?」 第132回 ３月８日（金）放送より
脚本：福田 靖
演出：渡邊良雄
音楽：川井憲次
キャスト：安藤サクラ、長谷川博己、内田有紀、松下奈緒、要潤、大谷亮平、
桐谷健太、片岡愛之助、橋本マナミ、松井玲奈、呉城久美、松坂慶子、橋爪功、瀬戸康史ほか
語り：芦田愛菜
主題歌：DREAMS COME TRUE「あなたとトゥラッタッタ♪」
制作統括：真鍋 斎
連続テレビ小説「まんぷく」オリジナル・サウンドトラック2 バップ
萬平（長谷川博己）は、外国人にも食べてもらえるように、麺を短くすることにして、福子（安藤サクラ）は、本格的に手伝いをはじめる。
試食した外国人たちを立花家に連れて来たのは幸（小川紗良）。彼女がそのひとりレオナルド（ハリー杉山）と仲良くなって、鈴（松坂慶子）はやきもき。
131話で「大問題だ」と大仰に振っておいて、開けて132、すぐさま麺の長さを半分にすることになって、「大問題っていうほどやなかったやないですか」と源（西村元貴）。いや、ほんとに。
でも萬平は「そこに気づくのと気づかないとでは大違いだ」と悪びれません。
一度スイッチの入った萬平の暴走は止まらない。
一番の理解者・福子にも手伝ってもらうことにして、家で、新しい麺の試作に励みます。
福子は「嬉し〜〜ぃ」と高い声で喜び、萬平はカチカチした声で社員に発破をかけます。
完全にふたりの世界です。そういうドラマなので、ブレていません。
このドラマとしては、キャラクターが確立しているのでそれでいいと思いますが、萬平さんのあの四角四面な喋り方は、政治家や革命家のような、大勢の人の前で話を理解させるときに有効な話し方であって、人数の少ない、それほど大きくない部屋の中、あんなふうに喋ったら、社員には逆に伝わらない気がします。だって、駅前劇場で帝国劇場用の発声しているみたいな面白さが際立ってしまうじゃないですか。“舞台俳優”というあだ名をこっそり社員間でつけてしまいそうです。ときには声の調整をしたり、福子に対するように、優しい面やかわいい面も社員たちに見せてあげてほしい。
モデルの安藤百福さんは実際、どういう人だったんだろう、と気になったところへ、タイミングよく、
3月６日、総合「歴史秘話ヒストリア まんぷく家族が生んだ魔法のラーメン」（再放送は３月９日、午前10時〜）
３月７日、BS「ザ・プロファイラー 安藤百福 インスタントラーメンが世界を変えた」（再放送は3月13日、午後６時〜）が放送され、インスタントラーメン、カップヌードルをつくった日清食品の安藤百福の人生が紹介されました。
「ヒストリア」では、秘蔵映像が流れ、自宅の庭でゴルフをする百福さん、犬と戯れる百福さん、などが出てきました。福耳で、鼻が横長でしっかりしていて、生命力ありそうな人で、いかにも、たくさんの事業を起こして生き抜いて来た人という感じです。
福子のモデル仁子さんは、ふっくらとあったかそうな人でした。昭和の皇后様みたいな雰囲気を意識しているのかなという気がします。萬平と福子は彼らと比べて、現代的なナイーブさがありますね。似せる必要は全然ないので、長谷川博己さん安藤サクラさんは、ご自身の個性を加味しながら、ユニークなキャラクターを作り上げたと言えるでしょう。
さて、この特集二作。安藤百福をモデルにして生まれた人物（萬平さん）が出ている「まんぷく」との連動企画というか応援企画というか、要するに番宣みたいなものでしょう。なぜなら、ヒストリアのタイトルは「まんぷく家族」なうえ、冒頭に「まんぷく」の映像を流していました。こうも同じ企業の話を同じ局で集中して放送するのはいかがなものかと思う、うるさ型の視聴者の気持ちもわからなくはありません。私も、ザ・プロファイラーは見ませんでした。ただ、仕事としては見比べておくべきとも思うので、再放送は見ようとは思っています。
仕事を離れた身として語るなら、やっぱり同じ企業の話ばかり、なんでやるのかなと思います。
唯一の救いは高瀬耕造アナ。ラーメン（特定企業を思い浮かべる）の話をしないで、「野呂さん（藤山扇治郎）」話。「生きててよかった」と。高瀬アナは報道の人だから、バランスをわかっていらっしゃる印象です。ここで、彼まで、カップヌードル推しの話をしたら、おなかいっぱい過ぎますから。
それと、「ヒストリア」で、闇市の映像がちょっとしか出てこないにもかかわらず、密度があって良かったです。どうやって撮ったのか気になりました。
（木俣冬）
連続テレビ小説「まんぷく」
◯NHK総合 月～土 朝8時～、再放送 午後0時45分～
◯BSプレミアム 月～土 あさ7時30分～ 再放送 午後11時30分～
◯１週間まとめ放送 土曜9時30分～
「べっぴんさん」 BS プレミアムで月〜土、朝7時15分から再放送中。
エキレビ！べっぴんさんレビュー
「あさが来た」 月〜金 総合夕方4時20分〜2話ずつ再放送
エキレビ！あさが来たレビュー
脚本：福田 靖
演出：渡邊良雄
音楽：川井憲次
キャスト：安藤サクラ、長谷川博己、内田有紀、松下奈緒、要潤、大谷亮平、
桐谷健太、片岡愛之助、橋本マナミ、松井玲奈、呉城久美、松坂慶子、橋爪功、瀬戸康史ほか
語り：芦田愛菜
主題歌：DREAMS COME TRUE「あなたとトゥラッタッタ♪」
制作統括：真鍋 斎
川井憲次による、心はずむ楽曲、34曲収録
連続テレビ小説「まんぷく」オリジナル・サウンドトラック2 バップ
132話のあらすじ
萬平（長谷川博己）は、外国人にも食べてもらえるように、麺を短くすることにして、福子（安藤サクラ）は、本格的に手伝いをはじめる。
試食した外国人たちを立花家に連れて来たのは幸（小川紗良）。彼女がそのひとりレオナルド（ハリー杉山）と仲良くなって、鈴（松坂慶子）はやきもき。
大問題でもなかった
131話で「大問題だ」と大仰に振っておいて、開けて132、すぐさま麺の長さを半分にすることになって、「大問題っていうほどやなかったやないですか」と源（西村元貴）。いや、ほんとに。
でも萬平は「そこに気づくのと気づかないとでは大違いだ」と悪びれません。
一度スイッチの入った萬平の暴走は止まらない。
一番の理解者・福子にも手伝ってもらうことにして、家で、新しい麺の試作に励みます。
福子は「嬉し〜〜ぃ」と高い声で喜び、萬平はカチカチした声で社員に発破をかけます。
完全にふたりの世界です。そういうドラマなので、ブレていません。
このドラマとしては、キャラクターが確立しているのでそれでいいと思いますが、萬平さんのあの四角四面な喋り方は、政治家や革命家のような、大勢の人の前で話を理解させるときに有効な話し方であって、人数の少ない、それほど大きくない部屋の中、あんなふうに喋ったら、社員には逆に伝わらない気がします。だって、駅前劇場で帝国劇場用の発声しているみたいな面白さが際立ってしまうじゃないですか。“舞台俳優”というあだ名をこっそり社員間でつけてしまいそうです。ときには声の調整をしたり、福子に対するように、優しい面やかわいい面も社員たちに見せてあげてほしい。
モデルの安藤百福さんは実際、どういう人だったんだろう、と気になったところへ、タイミングよく、
3月６日、総合「歴史秘話ヒストリア まんぷく家族が生んだ魔法のラーメン」（再放送は３月９日、午前10時〜）
３月７日、BS「ザ・プロファイラー 安藤百福 インスタントラーメンが世界を変えた」（再放送は3月13日、午後６時〜）が放送され、インスタントラーメン、カップヌードルをつくった日清食品の安藤百福の人生が紹介されました。
「ヒストリア」では、秘蔵映像が流れ、自宅の庭でゴルフをする百福さん、犬と戯れる百福さん、などが出てきました。福耳で、鼻が横長でしっかりしていて、生命力ありそうな人で、いかにも、たくさんの事業を起こして生き抜いて来た人という感じです。
福子のモデル仁子さんは、ふっくらとあったかそうな人でした。昭和の皇后様みたいな雰囲気を意識しているのかなという気がします。萬平と福子は彼らと比べて、現代的なナイーブさがありますね。似せる必要は全然ないので、長谷川博己さん安藤サクラさんは、ご自身の個性を加味しながら、ユニークなキャラクターを作り上げたと言えるでしょう。
日清のはなしばっかり
さて、この特集二作。安藤百福をモデルにして生まれた人物（萬平さん）が出ている「まんぷく」との連動企画というか応援企画というか、要するに番宣みたいなものでしょう。なぜなら、ヒストリアのタイトルは「まんぷく家族」なうえ、冒頭に「まんぷく」の映像を流していました。こうも同じ企業の話を同じ局で集中して放送するのはいかがなものかと思う、うるさ型の視聴者の気持ちもわからなくはありません。私も、ザ・プロファイラーは見ませんでした。ただ、仕事としては見比べておくべきとも思うので、再放送は見ようとは思っています。
仕事を離れた身として語るなら、やっぱり同じ企業の話ばかり、なんでやるのかなと思います。
せめて、もう少し幅を広げて、ラーメンの歴史や、ほかの企業の話をやってほしい。伊丹十三監督の「タンポポ」がひさしぶりに見たくなってDVDを借りました。
唯一の救いは高瀬耕造アナ。ラーメン（特定企業を思い浮かべる）の話をしないで、「野呂さん（藤山扇治郎）」話。「生きててよかった」と。高瀬アナは報道の人だから、バランスをわかっていらっしゃる印象です。ここで、彼まで、カップヌードル推しの話をしたら、おなかいっぱい過ぎますから。
それと、「ヒストリア」で、闇市の映像がちょっとしか出てこないにもかかわらず、密度があって良かったです。どうやって撮ったのか気になりました。
（木俣冬）
連続テレビ小説「まんぷく」
◯NHK総合 月～土 朝8時～、再放送 午後0時45分～
◯BSプレミアム 月～土 あさ7時30分～ 再放送 午後11時30分～
◯１週間まとめ放送 土曜9時30分～
朝夕、本放送も再放送も オールBK制作朝ドラ
「べっぴんさん」 BS プレミアムで月〜土、朝7時15分から再放送中。
エキレビ！べっぴんさんレビュー
「あさが来た」 月〜金 総合夕方4時20分〜2話ずつ再放送
エキレビ！あさが来たレビュー
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