最終回は、実は、実は、実は、と次々に真実が明かされて、マトリョーシカ状態。
隆一の母は22年前、井原の死を不名誉なものとして処理した警察を憎んでいた。20年経ってようやく忘れかけてきたところ、隆一が警察になったことを知って(隆一が警官イベントに出たのを偶然見てのこと。山田涼介の制服サービスシーンだけではなかったのだ)、なぜ警官になどなったのかと憎悪を覚える。
あまりに唐突過ぎる展開ではあるが、瞬時に、22年もの長い時間、溜めに溜めてきて、ようやく忘れかけたものがまたぶり返すという、激しい懊悩を仙道敦子がみごとに演じていた。
「僕の本当の父は最後まで警察官だった」
「ふたりの父が僕を警察官にしてくれたんだ」
どこまでも清廉潔白な表情で実の母を諭す隆一。背後にぼんやり映っている、どこまでもゆるんだ顔の澤登。この落差の大きさ。
(生きてさえいれば過去にどんなことがあっても)「また新しい思い出を積んでいくことができるんだ」ということで、事件は解決した。

スペシャルドラマでもいいので続編希望!
隆一と賢司は兄弟のような相棒となり、今日も「喧嘩するほど仲がいい」関係で捜査に励む。賢造も無事で、また蕎麦を打っている。隆一は賢司を「黒木さん」と呼んでいる。兄さんじゃなくてちょっとさみしいかも。そこへまた彩乃が「張り込み?」と首を出す。危機感なさ過ぎで萎えさせる行為ではあるが、最終回だし、まあいい。隆一と賢司が全力疾走して、終わり。
今回、全6話とあまりに短くて、このコンビはもうすこし見たい気もする。兄弟であることを隠している設定がないと面白さが半減するだろうか。いや、家族じゃないのに男同士で一緒に暮らしていることを隠してバディを組み続ける流れで、スペシャルドラマでもいいので続編希望。鍛えられた黒木と神崎のアクションが見たい。
(木俣冬)
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番組情報
TBS 金曜ドラマ『キワドい2人-K2-』毎週金曜よる10:00〜10:54
番組サイト:https://www.tbs.co.jp/kiwadoifutari_TBS/
※放送終了
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