自民党総裁選挙が17日告示され、河野太郎行革担当大臣、岸田文雄前政調会長(元外務大臣)、高市早苗元総務大臣、野田聖子幹事長代行の4人が立候補した(届け出順)。29日投開票され、新総裁が決まる。

10月4日には国会で総理指名選挙が行われ、現行の自民議席数から自民新総裁が総理に決まる。その後の総選挙で政権交代がなければ、総理続投となる。


 この日午後1時からは4候補による「所見発表演説」、午後3時から候補者らによる「共同記者会見」、18日には日本記者クラブ主催「公開討論会」、23日~25日には「LDPオープンタウンミーティング」(オンライン)がある。28日に党員投票が締め切られる。29日に国会議員による投票があり、党員党友票とともに開票される。


 自民の総裁選挙は国会議員票383票、党員票383票(党員党友投票で配分を決めること)になっている。

4候補のうち、過半数を得た候補が当選となるが、過半数に達する候補がいなかった場合には上位2候補に対して国会議員(1人1票)383票と都道府県連票(各1票)47票のみによる決選投票となる。そこで過半数を得た候補が新総裁になる。


 こうした選挙制度のため、1回の開票で総裁が決まらなかった場合には、国会議員の勢力図(派閥など)で決まるため、1回目ではトップだった候補が総裁選に敗れる結果も生じる。


 なお、自民党によると党員投票選挙人数は110万4336人。選挙人数が多いのは東京都の10万50人。次いで神奈川6万4509人、愛知4万7485人、茨城4万4040人、埼玉4万1148人、北海道3万8637人、大阪3万8404人、岐阜3万6925人。

(編集担当:森高龍二)