稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾による新番組『ななにー地下ABEMA』#2(ABEMA)が、11月12日(日)20時より放送された。

【写真】LGBTQの枠組みについて語るKABA.ちゃんほか番組カット【4点】

『ななにー 地下ABEMA』は、新進気鋭のクリエイターが稲垣、草なぎ、香取のためのオリジナル企画を用意。
世の中の常識にとらわれない新企画を続々と行い、3人のまだ見たことのない一面を見出していく。

12日(日)放送回のテーマは「LGBTQを考えよう!」。ゲストにはるな愛、KABA.ちゃん、GENKING.、モーリーロバートソン、若新雄純、専門家として日本LGBT協会・代表理事の清水展人を迎え、LGBTQの未来に向けた話についてななにーメンバーと徹底討論した。

はるな愛は、物心ついた時から自分の性に違和感を抱き小学生時代から女装してモノマネ番組に出演。1995年19歳の時に性別適合手術を受けた。GENKING.は、2017年32歳の時に性別適合手術をうけ女性へと戸籍を変更。
KABA.ちゃんは、自分のことを女性だと思っており、2016年46歳の時に性別適合手術女性へと戸籍を変更したことが明かされた。

また、日本LGBT協会・代表理事の清水展人も17年前までは女性で、海外で性別適合手術を受け現在はパートナーとともに2人の子どもを育てていることを語った。

番組の冒頭で、香取からゲストの3人へ「ニューハーフという言葉はもう使わないの?」といった質問が飛び出すと、はるなは「全然!ニューハーフを謳ったお店もあるし」と言葉は今もなお使われていると語る。

すると、はるなが唐突に「この言葉は桑田佳祐さんがつくったんですよね」と口にし、スタジオメンバーは騒然。「え!?」「そうなの!?」と誰も知らず、動揺した様子を見せた。

はるなは「サザンオールスターズの桑田佳祐さんがレコーディング中に新しいハーフだね、ニューハーフ!」と発し、それがきっかけで広まった言葉だと説明。
レジェンドの言葉がきっかけだと知ったスタジオメンバーからは「伝説の言葉だ…」といったコメントも飛び出した。

また、スタジオでは2020年に公開された、草なぎ主演映画『ミッドナイトスワン』でトランスジェンダー役を演じた草なぎの話題に。はるなは「私たちニューハーフは審査委員長ばりに見たんですよ」と口にするも、本作を大絶賛した。KABA.ちゃんも「(どのように)役作りをしたのかすごく知りたい」と草なぎに質問。すると草なぎは「してないんですよね、役作りというか」と回答。

はるなの「誰かに聞いたりとかは?」という質問にも、「むしろ、そういうふうにやっちゃうとできないというか」「言い方があれかもしれないですけど、美しく感じたんですよ、台本読んだ時に」「僕自身、自分に関して悩んだこととかってあんまりなくて、悩むことってなんか美しいんじゃないかなって」「それだけ真面目に生きているんじゃないかなって思ったんですよ、だから僕なんですよね」と、あえて役作りをしなかった理由を語った。


この草なぎの思いを聞いたKABA.ちゃんは「当事者の方の苦悩、寂しさがストレートに表現されていたからなんともいえない気持ちになった」「(今までは)いろんな方がそういう役を演じたとしても『あ、今頑張って演じていたね』とか思っていたのがなくって、自然と涙が出た」とまたも大絶賛。

GENKING.も「辛かったことが過去にいっぱいあるので、辛さもちゃんと描かれていてよかった」とコメント。また、はるなは「草なぎさんが演じることにとって、見てもらう人が広がるから知名度とかって大切だなって」というと、「そういう人たちに私はやってもらいたいんですよね、難しいかもしれないけど」と素直な思いを語った。

ゲスト3名からの絶賛コメントを受け、草なぎは「最初から(3人が)見るって言われていたらプレッシャーでできなかったと思う、絶対に」と語るも、「嬉しいわ、今日来てよかったです」と笑顔で返した。香取も「見終わって、すぐにツイートしちゃって」「お芝居やめようと思った、こんな俳優さんがいる、やめようって」と俳優を辞めようかと思うほど感動したことを明かした。

番組の最後にはゲストがそれぞれLGBTQに対する思いを口にする様子も。
はるなは「LGBTQって言葉、今は過渡期だから仕方がないのだけど(いずれは)なくなってほしい」「テレビでのはるな愛のキャラクターは、私へのいじりなので他の人に押し付けないでほしいし、私もどんどんいじってほしいし」「ただテレビ出たくない人もいるんですよ、いろんな人がいるってことも分かってほしい」とコメント。

GENKING.は「10代・20代の友達やおしゃれで人気な方はゲイ・トランスジェンダーを公表していたり、性別とかどうでもよくない?って発信していたりしている」「若い子は受け入れている、受け入れ難い世代の人は30代から上かなって」と本音を吐露。

続けて「自分が大人になって思うのは、小さい時から周りが(LGBTQに)理解があって、ホルモン治療とかも若い頃からやっていたら違ったのかなとか」「これからの10代の小さい子は未来が拓けていくな」と10代・20代の若い世代の考えや自身の苦悩を述べた。

トリを飾るKABA.ちゃんは「全部言われちゃったから特にないんですけど」と口にし、笑いを誘うも「LGBTQって枠組みがなくなってほしいなって、そういう社会になればいいな」と語った。

他にもスタジオでは、「LGBTQの理解度、日本は高い?低い?」「海外でLGBTQをイジるとどうなってしまうの?」「LGBTQの番組が激減、どう感じている?」「オネエという言葉はもうテレビでは使えない?」などゲスト・専門家を交え、ななにーメンバーとの徹底議論が繰り広げられた。

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