岡田将生(36)×染谷将太(33)の「田鎖ブラザーズ」(TBS系=金曜夜10時)、波瑠(34)×麻生久美子(47)の「月夜行路―答えは名作の中に―」(日本テレビ系=水曜夜10時)など、“バディーもの”が目立つ今期のドラマ。カンテレ制作のフジテレビ系“月10”枠で放送中の黒木華(36)主演「銀河の一票」もそのひとつだ。
黒木演じる与党幹事長の娘で秘書が、ある告発文の扱いを機に政界から追い出され、出会ったスナックのママを候補者に都知事選に挑むという《選挙エンターテインメント》(公式サイトから)。ママ役を演じているのは野呂佳代(42)だ。
「《野呂佳代が出るドラマにハズレなし》を言われて久しい野呂さん。ドラマの“アクセント”として活躍してきた彼女が、メイン級でどれだけやれるか注目しています」(スポーツ紙芸能デスク)
放送前のSNSでは、野呂について《正直、またかと思う》《見せ場が増えるとボロが出るんじゃないか》など一部ネガティブな声もあったが、始まってみると《ノロカヨの演技に泣かされた》《ちょっとした仕草や表情が自然でいい》など評価は上々のようだ。
世帯視聴率こそ4%台と高くはないものの、TVerのお気に入り登録数47万(5月10日現在)は今期ドラマの中位、レビューサイトFilmarksでは5点満点で3.8と悪くない。ただ、ドラマとしては《選挙エンターテインメントというわりにテンポが遅く、なかなか乗れない》《フラッシュモブのようなオープニングの軽さの割に内容が暗い》という厳しい声も。テレビコラムニストの亀井徳明氏は「メインの2人の人物像を3話かけて丁寧に描いたのが、選挙戦になってきっと効いてくるはず」と、こう続ける。
「なぜスナックのママが都知事選に立つことになるのか、それが決して“ひょんなことから”じゃないことを描くのに、3話かける必要があったのだと思います。第3話では、制度の理想と現場のギャップも描かれていました。岩谷健司さん演じる“ガラさん”も選挙戦でキーパーソンになってきそうで、これからの彼女たちの戦いが楽しみです」
フジ系では2025年に香取慎吾(49)主演で「日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった」(木10)、17年に篠原涼子(52)主演で「民衆の敵~世の中、おかしくないですか?~」と、政治を題材にしたドラマを放送してきた。
「両方とも、数字的には苦戦していましたね。それでもあえて政治や選挙を題材にするのは、使命感からなのか自信なのか。
そして「銀河の一票」のプロデューサーは、「大豆田とわ子と三人の元夫」(21年)、「エルピス-希望、あるいは災い-」(22年)を手掛けたカンテレの佐野亜裕美氏だ。
「デフォルメされた政治家像とか、スナックの常連客像なんかがベタ過ぎとの意見もあるようですが、それはドラマとして説得力を持たせるためにある程度は必要。それよりも、《こうあってほしい》という思いを上から目線で押しつけず、視聴者の感性や読解力を信じる姿勢が感じ取れるのが、佐野Pの作品らしいなと思います」(前出の亀井徳明氏)
佐野Pは「ドラマの放送後に投票率が0.1%でも上がるのが目標」と言っていたが、そのためには視聴率がどれくらい必要なんだろうか?
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