まったく関連のない単語を思い浮かべるのが鍵。科学者が開発した創造性判定テスト
 新しく価値のあるものを作り出したり、独自で斬新な発想が思い浮かぶことを「創造性」と呼ぶが、果たして自分は創造性があるのだろうか?

 創造性についてはさまざまな研究が行われているが、漠然とした概念ゆえに、創造性を測るのは難しいとされている。

 そこで、ハーバード大学は、新たに「DAT(Divergent Association Task/拡散連想課題)」というテストを開発した。


 2~4分でできるテスト(英文)なのだが、できるだけ意味の離れた、関連性のない言葉(名詞)を入力することで、創造性を客観的に判定できるという。

2~4分でわかる、創造力判定テスト 創造力判定テスト「DAT(Divergent Association Task/拡散連想課題)」のルールは簡単だ。10個の入力欄があるので、そこにできるだけ意味の離れた名詞を入力していくだけだ。

 たとえば、「猫」と「犬」よりも、「猫」と「本」の方がより意味がかけ離れている名詞となる。そうしたできるだけ関係のないものを挙げていくのだ。

 所用時間は2~4分ほど。ただし英文だし、英単語を入力していく必要があるので、英語のわからない人には難しいかもしれない。

 トライしたいという人は以下のページから受けることができる。「Take the test(2 to 4 minutes)」をクリックでスタートだ。

Divergent Association Task: Fast creativity test

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拡散的思考の客観的な指標 入力した回答は、8914人のデータで学習したアルゴリズムによって「単語の意味的距離」、つまり2つの単語がどれだけかけ離れているか判定される。

 『PNAS』(2021年6月17日付)に掲載されたこのDATテストについての論文は、「創造的な人は、より拡散したアイデアをひらめくという説がいくつかある」と説明する。

 この説が正しいのであれば、いくつか単語を挙げてもらい、それらの意味的距離を測定すれば、その人の拡散的思考、すなわち創造性を客観的に診断することができるというのだ。


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 人の創造性を測定する主な方法としては、ある物の用途をできるだけ多く考案する「代替用途課題(Alternative Uses Task)」と、2つの単語を3つ目の単語でつなぐ「連想ギャップ補完課題(Bridge-the-Associative Gap Task)」の2つがある。

 DATテストの結果は、そうした従来のものとよく相関しており、創造性の測定法として有効であることが示されている。

 その一方、シンプルな問題を短時間で回答してもらえばよく、その回答を人間が採点する必要もないので偏りが出にくいという、DATテストならではのメリットもある。

 また、背景の異なる人たちにも有効であることから、大規模な調査にも適しているそうだ。

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創造性は1つだけではない だが一口に創造性と言っても、いろいろな種類の創造性がある。DATテストが測定するのは、その一側面だけでしかない。

 たとえばDATテストは、拡散的思考と言語的創造性を測定するが、キッチンで料理をするなど、また別の状況でクリエイティブであるかどうかとはまったく関係がないかもしれない。

 心理学者によると、創造的な人ほど、無関係な要素を結びつけることが得意なのだという。

 だが、創造性を判定するより包括的な指標を作るために、作曲や発明など、また別の分野での能力を試す必要がありそうだ。

 それでもなお、DATテストは今後の創造性の研究を助けてくれるに違いない。

 今回の筆頭著者であるハーバード大学の心理学者ジェイ・オルソン氏は、「創造性は人間が生きていく上で基本的なもの」とプレスリリースで述べている。
その複雑さを理解すればするほど、あらゆる形の創造性をより上手に育めるようになるでしょう
 だとするとコウメ太夫のネタの「オチの部分」があまりにも無関係すぎるのは、彼は創造的だから、とでもいうのだろうか??

References:Measuring creativity, one word at a time | Newsroom - McGill University / written by hiroching / edited by / parumo

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