仕事の効率をアップする食べ物は何か。書評家の印南敦史さんは「作業中にデスクサイドに置いている食べ物がある。
作業に集中しすぎて頭が疲れてきたときなど、午前中、昼食前、夕方と、3回くらいに分けて食べると疲れた頭にちょうどいい」という――。
※本稿は、印南敦史『先のばしをなくす朝の習慣』(三笠書房)の一部を再編集したものです。
■45歳でタバコをやめられた理由
僕は45歳のときにたばこをやめました。あるとき、なんとなく「たばこ、やめようかなー」と口に出したところ、あっという間に家のなかに“たばこ禁止令”が敷かれてしまったため、やめざるを得ない状況に追い込まれたわけです。
あまりにも急に状況が変わったので、当時は「ちょ……ちょっと待ってよ」という感じでしたが、そこまで劇的に変化したからやめられたのも事実。
そういう意味では、たばこが吸えない雰囲気をあっという間につくってくれた妻には、感謝するしかありません。
もちろん、スパッとやめられたわけではありませんでしたが、いまはもう吸いたいとは思いません(いまでもたまに夢は見るので、恐ろしいなあと思うのですが)。
そういう状態に落ち着くことができた要因のひとつがガムです。「たばこをやめると口が寂しくなる」という話はよく聞きますが、そんなときはガムを噛むのです。
ガムがあったからたばこをやめられたといっても過言ではないのですが、ガムを噛む習慣がついてからずいぶん時間が経ったいま、もうひとつ感じていることがあります。それは「ガムを噛めばシャキッとリフレッシュできる」ということ。
人間の集中力には限界があります。
どれだけ集中力のある人でも、時間が経てばそれなりに疲れてきますし、集中できなくなってしまいます。それは能力の問題ではなく、人間とはそういうものなのでしょう。
■気分転換に文房具みたいな名前のガムを愛用
だから、集中を持続させるために、なんらかの手を打つことが必要になってきますが、そんなときにガムが役立ってくれるのです。いうまでもなく、噛めば気分転換できますし、そもそも噛むことには脳を刺激する効果もあるようです。
それどころか、肥満防止にもつながるようですが、いずれにしてもいろいろ役に立ってくれます。
ちなみに僕の場合「クロレッツXPシャープミント」という、なんだか文房具みたいな名前のガムを愛用しています。「1粒カフェイン12mg配合」と銘打っているもので、これがしっくりくるのは純粋に刺激が強いから。
あくまでも好みの問題ですが、僕の場合は甘すぎるガムが苦手です。しかし、これは必要以上に甘すぎず、しかも刺激がとても強い。だから、だらけてきたときにも適度な活を入れてくれるような感じなのです。
買いに行ったら売り切れていて、仕方がないから別のガムを買ったものの甘すぎて口に合わず、結局またこれに戻ってきたというような経験もしています。
このガムを出している会社からプロモーションを依頼されているわけではなく(当たり前)、“作業効率を高める”という観点からすると、これがいちばんおすすめできるわけです。

■朝・昼・夕方に高カカオチョコレートを
ガムと同様に、作業の効率化に役立ってくれるものがもうひとつあります。このところ話題になることも少なくない、「高カカオチョコレート」がそれ。
僕はもともとチョコレートが好きだったのですが、ガムと同じように、こちらも「甘すぎる」点が気になっていたのです。
しかし、そんなとき知人からすすめられた明治の「チョコレート効果」という高カカオチョコレートを食べてみたら、それまでの甘すぎるチョコレートとはまったく違っていたので非常に驚きました。
甘さよりも苦味のほうが強いので、作業に集中しすぎて頭が疲れてきたときなどに食べると効果は抜群。したがって、それを実感して以来、高カカオチョコレートもデスクサイドに置いておくようになりました。
高カカオチョコレートとは一般的に、カカオの含有率が70%以上のチョコレートを指すようです。
よくある昔ながらのチョコレートの場合、カカオの含有率は30~50%程度。そこにミルクや砂糖を配合することで、甘さを出しているのだとか。だからあんなに甘いわけですね。
一方の高カカオチョコレートは、砂糖やミルクなどの量が少ないぶん、主原料であるカカオ特有の味わいが強く、甘さがやや控えめな点が大きな特徴。ですから、甘いチョコレートを食べ慣れていると、最初は多少の抵抗感があるかもしれません。

■1日3枚から5枚を目安に食べる
実際、僕も最初はそんな感じでした。しかし、すぐに慣れますし、慣れてしまえばその苦味がとてもいい。
具体的にいえば、仕事に集中して「なんとなく疲れたな」と感じているとき、一粒の高カカオチョコレートの苦味が大きな効果をもたらしてくれるのです。
ちなみに「チョコレート効果」には、カカオポリフェノール量によって72%、86%、95%の3種が用意されています。
知人から最初にすすめられたのが72%だったので、長らくそれを食べていたのですが、次第にそれすら甘く感じるようになってきたため、いまは86%にしています。
小さなパッケージに入ったそれらを、1日3枚から5枚を目安にして食べるといいそうなので、午前中、昼食前、夕方と、3回くらいに分けて食べています。それが、疲れた頭にちょうどいいのです。
Point ガムと高カカオチョコレートを常備しておくと効率化が高まる

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印南 敦史(いんなみ・あつし)

作家、書評家、編集者

最新刊「遅読家のための読書術」(ダイヤモンド社)がベストセラーに。書評家として「ライフハッカー[日本版]」「ニューズウィーク日本版」「マイナビニュース」「Suzie」「WANI BOOKOUT」など多くの媒体に寄稿。

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(作家、書評家、編集者 印南 敦史)
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