中国メディアの快科技は27日、半導体の受託生産で世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)について、人工知能(AI)需要を追い風に時価総額が1兆8000億ドル(約286兆2000億円)に達して米メタ(旧フェイスブック)とサウジアラビア国営石油会社サウジアラムコを抜いて世界7位の企業になったと報じた。

ブルームバーグによると、韓国のサムスン電子とSKハイニックスの時価総額を合わせると約1兆5000億ドル(約238兆5000億円)に上る。

欧州最大の企業であるオランダの半導体製造装置メーカー、ASMLホールディングの時価総額はこの3社のいずれよりも低い。ストックス欧州600指数に含まれるテクノロジー株全体の時価総額は約1兆4000億ドル(約222兆6000億円)にとどまりTSMCに及ばない。この傾向はテクノロジー産業と非テクノロジー産業の乖離(かいり)と捉えられ、欧州でも一部のAI関連銘柄は年初来堅調だが、韓国と台湾はテクノロジー株の比重が高いためAIブームの影響がより顕著だ。

その一方で、一部の投資家は、アジア市場におけるハイテク株の影響力の大きさに懸念を示している。サムスン電子とSKハイニックスは韓国のKOSPI株価指数の42%を占め、TSMCも台湾の加権指数でほぼ同等の割合を占めている。

注意すべきなのは、AI技術が人々の日常生活にますます浸透するにつれて、あらゆる種類のハードウエアやアプリケーションに対する需要が高まっていることだ。TSMCの指数構成比は、聯発科技(メディアテック)や台達電子工業(デルタ電子)などの時価総額が高まるにつれて低下している。(翻訳・編集/柳川)

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