7月10日、2026年フランスデザイン賞(French Design Award)が今年の受賞作品を発表し、中国のインターネット大手アリババ傘下「淘宝閃購」の配達員向け制服「都市騎士制服」が金賞を受賞しました。同賞の設立以来、労働者向けの制服が受賞するのは初めてです。

フランスデザイン賞の組織委員会は、淘宝閃購の「都市騎士制服」について、精巧な裁断、先端素材、AI技術、人間工学に基づいた機能設計、そして安全性や快適性、機能性を高く評価しました。また、この制服が社会の配達員に対する理解と尊重を深め、「一つの職業集団がより強い尊厳とアイデンティティを確立するのを後押しし、すべてのデザインの背後にある人間への配慮を体現している」としています。

近年、中国ではプラットフォーム経済が急速に発展し、宅配員や即時配送サービスの配達員、配車サービスのドライバーなどが市民生活を支える重要な担い手となっています。政府と各プラットフォーム企業は、この就業者層の権益向上に向けた施策を加速させています。3月には、中華全国総工会など4部門が共同で『プラットフォーム労働規則およびアルゴリズム協議指針(試行)』を公布し、配達員の注文配分、収入と手数料、労働時間や休憩などの重要事項をさらに明確化しました。

複数のインターネット企業は配達員を「騎士」と改称し、社会保険、重大疾病保障、学歴支援、善行への表彰など一連の保障やインセンティブ制度を導入しています。「淘宝閃購」は今年5月17日に第1回「都市騎士節」を開催しました。CEOの雷雁群氏はイベントで、配達の仕事は単なる「お使い」ではなく、「注目され、社会に認められ、将来性のある新しい職業」だと述べています。

中国の即時配送サービスの対象はすでに飲食にとどまらず、生鮮食品、日用品、コスメ、医薬品など幅広い分野へと拡大しています。2024年の中国の1日当たり配達数は8000万件を超えました。2025年には即時配送サービスの配達員の総数が1300万人を突破し、市場規模は1兆4000億元(約33兆5300億円)に達したと推計されています。(提供/CGTN Japanese)

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