中国メディアの北京日報は16日、サッカーのワールドカップ(W杯)北中米大会の準決勝でイングランド代表に勝利したアルゼンチン代表が、試合後に政治的な横断幕を掲げたことで処分される可能性があると報じた。

現地時間15日に行われた試合は、アルゼンチンが2-1で逆転勝利を収め、2大会連続の決勝進出を決めた。

ところが、試合後にアルゼンチンのジオヴァニ・ロ・チェルソ選手らが「マルビナスはアルゼンチンのもの」と書かれた横断幕を掲げたことが物議を醸した。

米スポーツメディア「ジ・アスレチック」は、「国際サッカー評議会(IFAB)の競技規則では、選手が政治的・宗教的なメッセージを含む物品を掲示することは禁止されている」と指摘。違反した場合、当該選手や所属チームが処分を受ける可能性があると伝えた。

中国メディアの北京日報は、「アルゼンチンと英国は、マルビナス諸島(英国名:フォークランド諸島)の領有権をめぐって長年対立している。1965年には国連総会で両国間に主権をめぐる紛争が存在すると認定された。1982年にフォークランド紛争(マルビナス戦争)が勃発し、アルゼンチンは敗北したが、その後も同諸島の領有権を主張し続けている。一方、英国は主権問題をめぐる交渉を拒否している」と伝えた。

また、今年6月には、アルゼンチン外相が同諸島に対する主権を改めて主張し、今後も国際法の枠組みの下であらゆる平和的手段を用い、英国との二国間交渉の再開を働きかけていく考えを示したことを伝えた。

中国のネットユーザーからは「アルゼンチンファンだが処罰に賛成。スポーツは政治と切り離すべき」「決勝への出場資格を取り消すべき」との声がある一方、「じゃあロシアやイランはどうなんだ」「君たちがロシア代表の出場を認めなかった理由は何だったかな?」「今さらだ。イラン代表が米国からあれだけ標的にされていた時は何もなかったのに」「アルゼンチンを支持する!」「これに関しては同意する。マルビナス諸島はアルゼンチンのもの。

英国は侵略者」「わが国政府もアルゼンチンの主張を支持している」「何が政治だ。自国の島を自国のものだと言ったら政治的発言なのか?」といった声が上がった。

また、尖閣諸島と関連させたコメントも散見され、「これが釣魚島(尖閣諸島。中国が勝利して同様の横断幕を掲げる)なら理解できる」「これが釣魚島(の横断幕)だったら、(中国は)罰せられるのか?」「私も釣魚島の横断幕を掲げたいが、残念ながら(日本に勝つ)機会がない」「釣魚島は古来より中国のもの。アルゼンチンとは状況が全く違う」「スポーツの試合と政治は別。卓球で日本に負けたら、中国のいくつかの島も失うってことなのか?」といった声のほか、「日本人がスタジアムで旭日旗を掲げるのは許されるのか?」と主張するユーザーもいた。(翻訳・編集/北田)

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