ポール・マッカートニーは6月5日、人種正義のための抗議活動を支持する声明を投稿した。「どんな形であれ、人種差別を克服するために、私たちは皆で協力する必要がある」と彼は綴っている。
「僕たちはもっと学び、もっと耳を傾け、もっと話し合い、自分自身を教育し、そして何よりも行動を起こす必要がある」

彼はまた、Black Lives Matter、Color of Change、NAACP、Stand Up to Racism、Campaign Zero、Community Justice Exchangeへのリンクを声明に添えている

pic.twitter.com/ToYWYwaZnB— Paul McCartney (@PaulMcCartney) June 5, 2020
マッカートニーは声明文のなかで、ビートルズが1964年にジャクソンビルのゲイター・ボウルで演奏することになっていたコンサートについて言及している。観客が人種で分けられていることを知ったとき、彼らは演奏することを拒否した。「人種別に観客席が分けられているなら決して演奏しないし、今から始めるつもりもない。それよりも出演料を失う方がましだ」とジョン・レノンは言った。これ以降、ビートルズは観客が人種によって分けられないことを保証する条項を契約書に盛り込んだ。

マッカートニーは1966年のインタビューでバンドのスタンスを説明している。「僕たちは偏見なんて持ってなかった。常に人種が混ざったオーディエンスを熱望していたし、それがグループ全員で共有してきたアティテュードでもある。南アフリカの人々を含めて、黒人が分離されるような場所では決して演奏したくなかった。善良ぶったことをしたかったのではなく、「なぜ黒人と白人を分けなければならないのか」と考えただけ。そんなの馬鹿げているだろう?」そして2年後、彼は公民権運動へのオマージュとして「ブラックバード」を書き上げた。


ポール・マッカートニーの声明全文

世界中で抗議行動やデモが続くなか、多くの人々が自分たちに何ができるのか知りたがっていると思います。誰もが答えを持っているわけではないし、迅速な解決策はありませんが、僕たちは変化を必要としています。どのような形であれ、人種差別を克服するために、僕たちは皆で協力する必要がある。もっと学び、もっと耳を傾け、もっと話し合い、自分自身を教育し、そして何よりも行動を起こす必要があるんです。

1964年、ビートルズは米国のジャクソンビルで演奏することになっていました。僕たちはそこで、客席が(人種によって)分離されていることを知ったのです。そんなのは間違えている、「そんなことはしてはいけない!」と伝えました。そして、僕たちが行ったコンサートは、初めて観客が人種隔離されていないものになりました。(それ以降、)僕たちはこのことが契約書にあるのを確認しました。そんなの当然だと思ったんです。

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あれから60年近く経った今も、警察の人種差別でジョージ・フロイドが無意味に殺害され、その恐ろしい光景に世界中がショックを受けていることが残念だし、怒りすら覚えています。これまでの無数の犠牲者たちと同じような目に遭ってしまったわけだから。


僕たちは皆、抗議の声を上げているすべての人々を支持し、立ち上がらなければならない。ジョージ・フロイドの家族のためにも、(人種差別で)亡くなったり苦しんだりしている人々のためにも、正義を求めます。黙っているという選択肢はない。

愛を込めて、ポール・マッカートニー
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