8日の香港マーケットは、主要90銘柄で構成されるハンセン指数が前日比232.57ポイント(0.87%)安の26393.71ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が30.41ポイント(0.34%)安の8889.07ポイントと3日ぶりに反落した。売買代金は2797億5450万香港ドル(約5兆6034億円)に縮小している(7日は3124億8910万香港ドル)。

 中東情勢の不透明感が重しとなる流れ。米イランの交戦再開で、和平交渉に暗雲が漂っている。米軍は7日、ホルムズ海峡を航行中の米駆逐艦3隻をイラン軍が攻撃したとして、イランの軍事目標に報復攻撃をしたと発表。一方、イラン側は、先に手を出したのは米軍だとし、「停戦違反」だと非難した。原油高騰の警戒感も再燃。合意は間近との観測で7日のWTI原油先物は前日比0.3%安の94.81米ドル/バレルと3日続落していたが、日本時間早朝の時間外取引では一転上昇し、一時98米ドル台で推移している。ただ、下値は限定的。中国の政策に対する期待感などが引き続き支えとなっている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が4.4%安、中枢神経疾患・がん治療薬主力の翰森製薬集団(3692/HK)が3.8%安、創薬支援の無錫薬明康徳新薬開発(2359/HK)が3.4%安と下げが目立った。
 セクター別では、半導体が安い。SMICのほか、華虹半導体(1347/HK)が7.5%、英諾賽科(蘇州)科技(2577/HK)が6.2%、兆易創新科技集団(3986/HK)が5.5%、ASMPT(522/HK)が4.7%ずつ下落した。
 香港不動産セクターもさえない。
恒隆地産(101/HK)が3.0%安、九龍倉置業地産投資(1997/HK)が2.1%安、恒基兆業地産(12/HK)が1.9%安、信和置業(83/HK)と新鴻基地産発展(16/HK)がそろって1.7%安で引けた。香港は金融政策で米国に追随するため、米金利高止まりの懸念が重しとなっている。FOMC(米連邦公開市場委員会)で投票権を持つ米クリーブランド地区連銀のハマック総裁は7日、現行水準の政策金利が当面続くとの見方を示した。
 半面、中国不動産セクターはしっかり。龍湖集団HD(960/HK)が5.5%、広州富力地産(2777/HK)が4.2%、華潤置地(1109/HK)が3.5%、中国海外発展(688/HK)が2.8%ずつ上昇した。業況の回復期待が引き続き追い風となっている。現地メディアによると、メーデー前に実施された不動産支援策の影響で、中国各地で連休中の住宅販売が活況を示した。4月末に開かれた中央政治局会議では、不動産政策が1年ぶりに取り上げられている。
 他の個別株動向では、フィギュア・玩具の泡泡瑪特国際集団(ポップ・マート:9992/HK)が3.6%高と続伸。「中国のバフェット」と称する著名投資家の段永平氏は、前日までにポップマート株購入を公表した。今後の買い増しも示唆したことで注目が集まっている。
 本土マーケットは5日ぶりに小反落。
主要指標の上海総合指数は、前日比0.14ポイント安の4179.95ポイントで取引を終了した。半導体が安い。医薬、酒造・食品、エネルギー、証券なども売られた。半面、不動産は高い。軍需産業、自動車、運輸、公益、素材、銀行も買われた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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