村上宗隆選手が絶好調! メジャーを代表する強打者との共通点も...の画像はこちら >>

絶好調の村上宗隆について語った山本キャスター

村上宗隆選手の快音が止まりません。

開幕24試合で10本塁打は日本人選手歴代最速で、92年ぶりにホワイトソックスの球団新記録を樹立。

さらに5戦連発は、球団新記録タイ&メジャー新人記録タイと、記録づくめのスタートとなりました。

とにかく、当たれば飛ぶ。日本時間4月23日現在、ヒットはすべてシングルヒットかホームラン。メジャーを代表する左の強打者である、カイル・シュワーバー選手と打撃スタイルがそっくりだと、MLB公式サイトでも話題になっていました。シュワーバー選手は、2023年に打率.197ながら47本のホームランを放った特徴的な打者です。

Baseball Savantというデータサイトで見てみると、ふたりともxBA(Expected Batting Average)という、いわば「打球がヒットになる可能性」を測る数値は、平均的かそれよりも少し低い。それでいながら、xwOBA(Expected Weighted On-Base Average)という、打球速度や角度などから「打球の質そのもの」を推定して評価する指標では、飛び抜けて高い数字を残しています。

その他にも、バレル率やハードヒット率などといった「打球が長打になりやすい」指標の高さなどからも、ふたりの共通点が伺えます。とにかく速くて強い打球をいい角度で打ち、それが長打になっているわけです。

日本時間4月23日の時点で、村上選手は打率.256で、OPS(長打率と出塁率を足した値)は1.026。打者を評価する指標のひとつであるOPSは、 0.8を超えたら素晴らしい選手、0.9以上でオールスター級、1.0を超えるとMVPクラスという見方もあるようです。

シーズン序盤とはいえ、これだけすごい数字を残しているのは、ストライクゾーンをしっかり見極められていることも大きいでしょう。

三振数はア・リーグ8位タイ(32個)ですが、四球は同3位タイ(21個)です。

19日のアスレチックス戦で、自動ボールストライク(ABS)チャレンジで2打席連続四球を選んだことも、ボールがよく見えている証拠です。メジャー1年目はストライクゾーンの見極めに苦戦するのが一般的ですが、落ち着いてボールがよく見えているのは、狙い球を1球で仕留めようとしているからでしょう。

村上宗隆選手が絶好調! メジャーを代表する強打者との共通点も?【山本萩子の6−4−3を待ちわびて】第215回
絶好調の村上宗隆について語った山本キャスター

絶好調の村上宗隆について語った山本キャスター

村上選手は開幕前、「三振が多い」「速い球に対応できない」と指摘されることがあり、メジャーでの成功を疑問視する声もありました。しかし、先日も96マイルのフォーシームを見事にバックスクリーンに叩き込みましたし、メジャーの投手が投げる力強い速球が打てることも証明しています。

変化球はライト方向に引っ張り、速い球はセンターへ。ヤクルト時代から村上選手の活躍を見てきたからこそ、今はかなり調子がいいと断言できます。

チームメイトとしっかり交流していることも、プラスに働きそうです。特に同級生のミゲル・バルガス選手と仲が良いようですが、慣れない異国の地でいろいろと力になってくれることでしょう。

ホワイトソックスは若い選手が多いチームなので、今のヤクルトのように生き生きしているように見えます。チームの立て直しを図っている最中ですし、伸び盛りの若手が活躍するチャンスが多くなっていますね。

村上選手はヤクルトを日本一に導くなど、NPBを代表する選手でした。

長らく、チームの主軸を担う大きな責任感を背負ってきたのではないかと思います。でも今は、ひとりの"フレッシュマン"として、伸び伸びとメジャーの野球に挑戦しているように感じます。

ちなみに、かつてホワイトソックスに所属していた井口資仁さんは、村上選手がいる中地区は「食事が大変だ」とおっしゃっていました。球場に用意される食事は、とにかく"アメリカっぽいもの"が出てくるのだとか。現在はわかりませんが、当時は頻繁にステーキが出てきて、井口さんは閉口したと言います。ほかにも時差や気温差、長距離移動など、アメリカならではの苦労がいろいろあると思います。

井口さん曰く、4月が終わって5月に入ると、それまでの疲労が一気に出てくるとのこと。最近の村上選手は、以前と比べてシルエットがすっきりしたようにも見えますが、周りが大きいからそう見えるのかも......。とにかく体には気をつけて、ケガなく頑張ってほしいです。

それでは、また来週。

村上宗隆選手が絶好調! メジャーを代表する強打者との共通点も?【山本萩子の6−4−3を待ちわびて】第215回

構成/キンマサタカ 撮影/栗山秀作

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